子育て支援を目的とした新時代の習い事パーク『Mixing Park Rich contact』。パルクールをはじめ、英会話、書憧(書道)、カメラ、YouTuber、タレント、DIYなどの豊富な習い事があります。芸能プロダクションCocoro-toを運営しながら、習い事の施設を立ち上げられたきっかけや、広島でも盛り上がりを見せるパルクールの魅力についてお話を伺ってきました。
子どもたちの居場所づくりのために 松川: 僕がこれまで「家庭・学校・地域・企業」に関わってきたなかで、懸念していることがあって。それは、ひとりの子どもが大人になる過程において、真剣に関わってくれる大人が少ないということです。その問題を解決していくために、子どもたちが自由に表現し楽しく学べる居場所を提供したいと思い「親子のための習い事パーク」をオープンしました。
たしかに、SNSやゲームなどの普及もあり、人と人が実際に関わるという関係性は少なくなりましたよね。
松川: そうですね。気軽に相談できる場所や、ひとつ逃げ道があったら救われる命があるので、保護者の方にも寄り添い、みんなで子どもたちと真剣に関わっています。
子育て支援の取り組みもされているので、お子さんを預けられる親御さんは心強いですし、安心ですね。
松川: 僕たちの理念は「子どもは地域で育てる」というスタンスです。子育ての責任を少しでも分けてもらい、ここの施設で生きる強さを養い、幸せになれる力を身につけてほしいですね。
登山イベントでは、みんなで“頂上”を目指しました。 自己表現ができる自由なスポーツ! パルクールで心身ともに健康に。 パルクールは、オリンピック種目になると言われていますが、どういうスポーツなんですか?
松川: もともとは、フランスの軍事トレーニングから発展したもので 「走る・跳ぶ・登る」 といった移動に重点を置く動作を通じて、心身を鍛えるスポーツです。また、さまざまなスポーツに精通し、あらゆる面での基軸となるので、どのような環境下においても機能的に体を動かすことができるようになります。
子どもたちにとって、どういう学びがあるのでしょう?
松川: まず、パルクールは自己肯定感の塊とも言えて、失敗や挫折の経験が少ない現代の子どもたちに、危険を伴うひとつひとつのアクションは、まさに自分と向き合うのに大切なツールです。「できた!」という成功体験を積み重ねていくことで、自信をつけていけるのです。そして、その痛みと達成感を共有できる仲間の存在が、さらに子供たちの心も豊かにしてくれますね。
子どもにとっては学び場。 大人にとっては頼り場。 オープンして1年以上経ちましたが、反響はいかがですか?
松川: おかげさまで、現在、会員数200名を超えました。子供たちは確実に成長し、保護者の方たちからも、うれしい声をたくさんいただいています。
レッスン時、保護者の方はカフェスペースで仕事をしたり、小さなお子さんには自由に遊べるキッズスペースを提供しています。
3Fのカフェスペースには、”子どもに食べさせたいパン”『森のべーぐる団』が元気に営業中です。
春季講習やお泊り会では、みんなの笑い声が飛び交います。 松川: 2022年3月に2号店のRich Contact東広島店をオープンしました。広島をアーバンスポーツの聖地にするためにも、全国の企業や自治体に向けて、このビジネスモデルを推進し展開しています。今後も親と子の居場所をたくさん増やしていきたいと思っています。
「教育の根っこは、子どもを信じる力。そこに寄り添えるかどうかが大事。」と真剣な眼差しでお話をされる松川さん。子どもたちの可能性を信じて、挑戦する勇気を見守り、みんなで全力で応援する。その真っ直ぐな姿勢に、子どもたちの未来は明るい!と、期待で夢と希望が膨らみました。