
『lounge MIYA(ラウンジみや)』は、建立700年以上の「田中山神社」社務所にあるカフェ。森の中に鎮守する静かな神社をみながら、手作りの米粉マフィンやこだわりの緑茶を味わえます。カレーの日、お茶会、ハイキングなど、個性あるワークショップやイベントも日替わりで開催。ホッとしたいとき、楽しみたいとき、訪ねてみてはいかがでしょうか。
地域住民から愛される田中山神社
『lounge MIYA』のある田中山神社は、1299年頃に創建されたと言われている、広島市安佐南区安東を中心とした氏神神社です。立派な拝殿は、明治末期に建立され、昭和43年に修復されたものだそう。
近くの学校の生徒が合格祈願に訪れたり、秋祭りは神輿や神楽があったり、正月は初詣に行ったりと、昔から地域住民の側にある神社です。

階段を登ると、拝殿や社務所が見えてきます。2022年、その社務所を改装してオープンしたのがカフェ『lounge MIYA』です。


拝殿を見ながらカフェで一息。定期イベントも。

『lounge MIYA』は、カフェの中で拝殿を見ながら食事を楽しめるのが大きな魅力。周りは森に囲まれているので静かで、ホッとできます。


お茶の種類が豊富なことも特徴です。日本茶ブランド「EN TEA」の緑茶、松葉とレモングラスのお茶や、ほうじ茶カモミールやオーガニックルイボスなど、オーナーが選んだこだわりのお茶が楽しめます。ホットドリンクはポットも選べるので、ゆったり時間が使えます。
米粉のマフィンやブラウニーなどのお菓子も、オーナーの手作り。

また、月に一度、田中山神社の禰宜(ねぎ)・植木繁之さんが手作りしたスパイスカレーが食べられる「カレーの日」もあります。豚肉や鶏肉にトマトや玉ねぎ、スパイスを加えて仕上げるカレー。毎回味が違うので、楽しみに来る人も多いとか。ちなみに天満宮は牛を「神の使い」と考えているので、お肉は牛肉以外だそう。

ほかにも、『lounge MIYA』主催のイベントとして、月に1度の「MIYAお茶会」、田中山神社の禰宜と話せる「喫茶みそか」、オーナーによる「星読み個人セッション」があります。
MIYAお茶会は、カフェメニューを注文すれば参加できるお茶会で、誰かと話したい人や新しいこと(人)を探している方にぴったり。

また、カフェの2階はレンタルスペースとして開放され、ヨガやヘッドセラピー、リンパケアなどのサービスやセミナー、ワークショップがカフェの営業日に催されています。
オーナーの好きなものだけ。くつろぎ、つながる空間づくり。

カフェを始めるきっかけは、社務所の改装。
正月や祭り前には社務所に総代や氏子が集まることがありましたが、以前の社務所にはキッチンもなく、建物も老朽化していたそうです。夫で禰宜の植木繁之さんが「地域に恩返しがしたい」と考えていた時期と、植木愛さんの「外に出てできることはないか」と模索していた時期、そして社務所の改装がぴったり重なり、カフェを開くことになりました。
愛さんは「お客様が来なくても、とりあえず開けておこうと思って始めました。最初はメニューもドリンクだけでしたし、今も冬季は売れ残りやすいアイスコーヒーを出さないなど、無理のない形で続けています。『自分がやりたいこと』をやってみたいという思いで始めましたが、『この神社いいね』と言ってもらえるきっかけになっているようで、嬉しいです」と話されました。
今『lounge MIYA』は、地域の人が散歩の途中で訪れたりと、神社の営みの一部として、人と地域をつなぐ場になっています。くつろぎの時間を過ごしたい方、趣味や出会いを求める方にぴったりのカフェに、ぜひ足を運んでみてください。
「秋季大祭」のご案内
田中山神社では、毎年10月の第3土曜と日曜に「秋季大祭」を開催しています。
2025年は10月18日(土)と19日(日)。
土曜日は露店が並び、神楽が行われます。日曜日は獅子舞や神輿が出て、餅まきもあります。ぜひお越しください。
