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P-BERRY(ピーベリー)|子どもも大人も「飲みたい!」の気持ちに応えるカフェインレスコーヒー

カフェインが気になる人でも、ほっと一息つきたいときやリフレッシュしたいときに選びやすいカフェインレスコーヒー。「0歳から100歳まで飲める」をコンセプトにした『P-BERRY(ピーベリー)』のカフェインレスコーヒーは、妊婦はもちろん子どもも飲めると子育て中のママからも注目を浴びています。

カフェインレスコーヒーの製造や販売を行う『P-BERRY』の石原正義さんに、カフェインレスコーヒーの特徴や思い、こだわりを教えてもらいました。

おいしくて、安心して飲めるカフェインレス。

カフェインレスコーヒーに携わったきっかけを教えてください。
石原:元々は保育の資格を取るために勉強をしていました。最終的には一般企業に勤めたのですが、30歳を迎え自分の将来を改めて考えたときに、保育分野に興味を持って勉強をしていたことと学生時代にカフェでアルバイトをしていたことから、子どもが笑顔になれるカフェをしたいと思ったんです。それで仕事を辞めてコーヒー専門店へ飛び込み、焙煎から経営まで広く経験を積みました。
その専門店でカフェインレスコーヒーについても学んだのですか?
石原:いえ、カフェインレスについては独学です。一般的には、子どもはコーヒーを飲まないという認識だと思います。ただ保育の視点で見ると、親の言葉や行動を真似することで子どもの心が発達していくという側面もあり、親がコーヒーを飲んでいたら子どもも飲みたがることって多いと思うんですよ。昔から子どもの成長に何かしら役に立つ仕事がしたいという気持ちがあったので、それなら子どもも飲めるコーヒーを提供しようと考えてたどり着いたのがカフェインレスでした。
『P-BERRY』代表の石原正義さん。カフェインレスコーヒー提供のほか、子どもが主役となるイベントの企画運営など幅広く活動する。
子どもが飲めるコーヒーという考え方はなかなか珍しいですよね。
石原:カフェインレスコーヒーに取り組み始めたのは今から15年くらい前ですが、当時はまだカフェインレスはおいしくないと思われていた時代です。市場がまだ育っていないうえに子どもが飲むという発想ももちろんなかったので、まず知ってもらうところからハードルがある状況でした。ただそんな中でも、おいしくないとダメだと思って味づくりにはこだわりました。
味のポイントはどんな点ですか?
石原:コーヒーの味わいの約3割はカフェインの苦みが担っていると言われています。カフェインレスだとその苦みがなくなるので、味が物足りなく感じてしまうんです。『P-BERRY』では、安全面への配慮から、薬剤を使わないスイス式のウォータープロセス製法でカフェインを除去しています。その際に香りや風味も一緒に除去されてしまうので、独自の方法でコーヒー豆本来の味わいを復元しています。この復元の技術が『P-BERRY』ならではになるんです。
取材時、実際に淹れてもらいました。味わってみると、カフェインありと変わらずコーヒーの風味がしっかりと感じられます。
カフェインレスであっても、おいしさは諦めたくないですもんね。
石原:そうなんです。この技術はかなり試行錯誤したものなので企業秘密になりますが(笑)、コーヒー好きの方にもおいしいと言ってもらえる味がつくれたと思っています。あとは、第三者検査機関から99.9%カフェインレスだという証明をちゃんと得ているところもポイントです。
妊婦や子どもも飲むとなると、やはり信頼できるものを選びたいです。
石原:そうですね。この証明が信頼性の担保になればと考えています。そのうえで味もしっかり楽しめて、安心しておいしく飲んでいただけるようにしています。
カフェインレスコーヒーの認知度向上のため、オリジナルのフリーペーパーも発行している。

食育や医療など、広がるニーズと寄り添える分野。

「お子さんとたのしめるコーヒー」「妊婦さんもあんしんコーヒー®」「ねるまえにのめるコーヒー®」と商品名が可愛いですね。
石原:ありがとうございます。飲みたいシーンや対象に合わせて、コーヒーの味も全部変えているんですよ。「妊婦さん」のものは、妊娠中や授乳中は体調も安定しないしキッチンに立つのも辛いときがあるだろうから、コーヒーメーカーで淹れると一番おいしく飲めるようにしています。「ねるまえ」のコーヒーは、味が濃くなりがちな夕食後にすっきりリセットできるように濃いめの味わいに、「お子さん」のコーヒーは、カフェオレなら子どもも飲みやすいのでミルクと割る前提でちゃんと苦みを感じられる味わいにしました。
左から、「お子さんとたのしめるコーヒー」ドリップバッグ5P BOOKタイプ1,296円、「妊婦さんもあんしんコーヒー®」ドリップバッグ3P 605円(写真は1P)、「お子さんとたのしめるコーヒー」500g粉3,780円。
シーンが想定できると、カフェインレスにまだなじみのない人でも手に取りやすそうです。
石原:やはり普通のコーヒーとは違うので、知ってもらう方法や届ける方法もまだまだ模索中です。飲んでもらった方からは「もっと早く知りたかった」という声をいただいているので、安心安全にこだわったカフェインレスコーヒーを楽しんでもらえるように一つずつ頑張っていかなきゃと思っています。
このコーヒーはどこで飲めますか?
石原:『P-BERRY』は店舗を持たず、イベント出店やオンライン販売、カフェインレスコーヒーに関する講座、レストランや洋菓子店での取り扱いがメインになっています。もっと広島の人に手に取ってもらえるようにしていきたいのと、県外では百貨店でも取り扱っているのでその機会を通して多くの人に知ってもらえるようにしていきたいです。
イベント出店や講座の様子。
今後の展望は?
石原:今は実際に生後半年から100歳の方まで飲んでもらっているのですが、特に子どもに関しては心理面の発達という点で食育につながると私自身は考えています。また更年期障害など医療分野にも寄り添えると思うので、ニーズのある分野で役立てるようにしていきたいですね。

ヘルスケアにも意識が高まる昨今、保育面や妊娠・授乳中だけではなくさまざまな分野でカフェインレスコーヒーを日々の暮らしに取り入れたいという人は多いはず。どんなシーンであってもベースにあるものは、「好きなものをおいしく、安心安全に楽しみたい」という純粋な気持ち。その思いを満たしてくれる一杯を、リラックスタイムに味わってみませんか。

カフェインレスコーヒー販売情報

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取扱店舗一覧

P-BERRY

広島市中区吉島東3-1-13(事務所のみ)

TEL.080-7010-3970