
広島市中心部から車で約1時間。温泉や大自然を活かしたアクティビティも人気で、日帰りドライブにぴったりの広島市佐伯区湯来町。今回はそんな湯来町のおすすめお出かけスポットを前編・後編に分け、2週連続でご紹介します。
前編となる今回は、古民家でレトロ雑貨を販売する『猫屋商会』へ伺いました。五日市市街から北上し、湯来ロッジ方面に車を走らせると右手に見えてくる赤いトタン屋根が目印です。

町の雰囲気にマッチしたレトロ雑貨店
『猫屋商会』は2019年にオープンしたレトロ雑貨店です。食器やおもちゃ・文房具など日用品を中心に取り扱っています。
古民家を改装した店内にはレトロ雑貨がずらりと並んでおり、展示されている家電や看板も昭和の製品であふれています。

店主の矢頭(やとう)康介さんは、五日市出身。大人になってから一層、幼少期に使っていた懐かしいものに魅力を感じるようになり、趣味でレトロ雑貨を集め始めたそうです。
元々アウトドア好きでもあった矢頭さん。仲間と集まれる古民家が欲しいと考えていたところ、湯来町の雰囲気とこちらの家が気に入り4年かけて修繕。
せっかくなら集めたレトロ雑貨のお店をしようと思い立ち、定年したタイミングで『猫屋商会』をオープンしました。


『猫屋商会』で取り扱っている商品の多くは、昭和に生産された”日用品”。食器やお弁当箱・ホーロー鍋などの台所用品が人気で、矢頭さんと同じく、幼少期に親しんでいた世代の方がよく訪れています。
骨董品ではないので、手に取りやすく現在でも日常使いできることから、気軽に昭和気分を楽しめるのも魅力的です。

元気がもらえる70年代雑貨の魅力
矢頭さんおすすめのレトロ雑貨は、特に70~80年代に製造された商品。高度経済成長期を経て、日本の盛り上がりを象徴するかのような、明るい色合いの商品が目立った年代です。

特に華やかな花柄のグラスや食器は今でも人気が高く、矢頭さんもそのデザインにひかれ70年代~80年代のものを中心に取り揃えるようにしているそうです。

商品の特徴や年代の見分け方など、丁寧に教えてくださった矢頭さん。現在は他県の蚤の市にも出店するなど、精力的に活動の幅を広げています。

平成生まれの広島CLiP新聞編集部員も、矢頭さんの解説によりレトロ雑貨が持つ魅力に引き込まれ、わくわくする時間を過ごすことができました。
カラフルな店内はまるで宝探しをしているかのように楽しく、温泉街のお土産としても喜ばれること間違いなしです。
ノスタルジックな温泉街へ
『猫屋商会』を訪れた後は、車で1分ほどの距離にある「湯来温泉」エリアへ。川沿いの赤い灯篭が美しく、ノスタルジックな気分で街並みを楽しむことができます。
1000年を超える歴史を持つ湯来温泉は、近年貸切露天風呂やカフェがオープンするなど盛り上がりを見せており、今要注目のスポットです。


以前、広島CLiP新聞で取材したこともある『湯来交流体験センター』もこちらからほど近い場所にあります。
施設の駐車場には無料で利用できる足湯があり、ドライブの合間にホッと一息つくことができます。

今回の湯来町ドライブでは、レトロ雑貨の世界に引き込まれながら街並みと温泉を堪能し、ゆっくり温かい時間を過ごすことができました。
後編では地元の方々に愛される、意外性にあふれたラーメン店『#ROOM191』をご紹介します。どうぞお楽しみに!