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とびしま柑橘工房|「新しい」を求めて!広島レモンのおいしさ引き出すスイーツ

フレッシュなレモンの風味を追求したお菓子やシロップを製造・販売する『とびしま柑橘工房』。広島産レモンを使用したメレンゲのお菓子「れもんげ」は、広島空港などで販売され、お土産としても人気です。代表取締役の久保聡さんに、レモンのおいしさを最大限に引き出す商品開発の秘訣とこだわり、そして新たな取り組みついて伺いました。

おいしいお菓子はこだわりの果汁から

レモンを使った商品を作り始めたきっかけは?
久保:もともと東広島市黒瀬町で電子部品の製造・検査を行う会社を経営しており、繁忙期以外のシーズンにできる別の事業を考えていました。そんな中レモンの加工に向いている時期がちょうど重なることを知りました。今ではレモンといえば広島というイメージが定着していますが、当時は広島がレモンの生産量日本一ということはほとんど知られていなかったので、「これは近々人気に火が付くぞ」と思いレモンを使った商品の製造を始めました。
そんな時からレモンの可能性に目をつけていたのですね。
久保:せっかくなら本当においしいものを作りたいと思い、レモンは広島県産のものを選び、お菓子やシロップで使用するレモン果汁を搾り取るところから自社で行なっています。この工程にはかなりこだわっていて、大量生産だと表皮をむかずに搾ることもあるのですが、この方法だとレモンの雑味や苦みも多く含まれてしまいます。そのため、丁寧に表皮をむいて実だけを搾ることで、苦みのない本来のレモンの酸味を楽しめるように工夫しているんですよ。
丁寧に手作業で皮をむいています。
この作業を大切にしているからこそ、おいしいレモン果汁に仕上がるのですね。
久保:ここに手間ひまをかけているのは、他の人がやらないことをあえてやってみることで、とびしま柑橘工房ならではの商品を生み出せると思ったからです。少人数で切り盛りしている洋菓子店ではできないこと、大量生産では真似できないことに時間をかけようと考えた結果、レモン果汁の質を追求しようと決めました。

唯一無二の食感!「れもんげ」シリーズ

久保さんのおすすめ商品は何ですか?
久保:看板商品の「れもんげ」です。しずく型のメレンゲのお菓子で、食べた時にレモンの香りと酸味が口いっぱいに広がるようこだわっています。
全9種類を販売中。レモンをベースに、果汁を混ぜたりジャム状にした果肉を混ぜたりと果物によって加工方法を変えているそう。
食べた瞬間に舌の上でしゅわしゅわと溶け、レモンの風味をしっかりと感じます。
久保:工房で製造したレモン果汁を入れ、独自の製法で軽い食感を出しています。「れもんげ」はレモンのフレッシュな香りを楽しんでいただけるよう、レモン果汁だけでなく粉砕したレモンの表皮も混ぜ込んでいるんですよ。
粉砕前のレモンの表皮。レモンの香り成分は、果汁より表皮に多く含まれているそう。
久保:工程の多くが手作業で、特にメレンゲを混ぜたり搾ったりする作業は機械ではなく人の手で行なっています。生地製造から焼き上がりまで一時間半かかるのですが、ひとつひとつ丁寧に仕上げています。
「れもんげ」は安定して生産できるようになるまで一年かかったといいます。納得のいく商品が完成するまで、データを取りながらトライアンドエラーを繰り返したのだとか。
思った以上に手作業で作られていて驚きました。こうして工程を積み重ねることで、上質な味わいのお菓子ができあがっているのですね!
久保:他にも、素材の風味を生かしたレモンシロップやジャムなどを販売しています。夏は「とびしまアイスゼリー」も人気です。
国産のてんさい糖を使用した無添加のシロップ。広島レモン本来の酸味と香りをダイレクトに味わうことができます。夏は炭酸・冬はお湯で割って飲むのがおすすめです。
「とびしまアイスゼリー」はそのまま食べてもおいしいですが、凍らせるとシャーベットのような食感になり夏にぴったり。
れもんげシリーズ5種類の味を楽しめる「こまげなセット」も販売しています。贈り物や広島土産にもぴったりです。

耕作放棄地を活用してレモン栽培に挑戦

近年レモンの栽培も始められたと聞きました。
久保:はい。3年ほど前から東広島市の黒瀬町と安芸津町の耕作放棄地を再生してレモン栽培を始めました。近年広島レモンの人気に伴いレモンの需要が高まっているのですが、一方で供給が追い付いていないという現状があります。自社で栽培することで、今後の供給不足の対策になればと思ったことがきっかけです。
黒瀬町の工房近くにあるレモン畑。
耕作放棄地だった土地で栽培を始めたのはなぜですか。
久保:特に安芸津町はもともと柑橘栽培が盛んだった地域ですが、農業の担い手が減り、畑をやめたまま手入れがされていない土地が多くありました。せっかくの畑がもったいないという思いもあり、レモン農園として活用しています。
昨年2023年には初めての収穫が行われたそうですね。
久保:初めての収穫だったので小ぶりな実が多かったですが、2、3年後には通常のサイズで収穫できるんじゃないかと思います。
次の収穫が楽しみですね。今後さらにチャレンジしてみたいことはありますか。
久保:レモンを使った商品のラインナップを増やしていきたいです。お菓子だけでなく料理に使えるドレッシングなど、お菓子以外の商品にもチャレンジしていきたいと思います。

久保さんの常に新しさを求める発想力と、細部までとことんこだわる姿勢が作り上げる商品は、どれもレモン本来のおいしさを堪能できるものばかりです。『とびしま柑橘工房』だから生み出せるお菓子やシロップをぜひ味わってみてください。

商品販売店

広島空港の直営店、『ひろしま夢ぷらざ』、一部雑貨店などで販売しています。公式オンラインショップでも購入できます。

広島CLiP新聞プレゼント企画

※キャンペーンは終了しました。
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記事でご紹介した、れもんげシリーズのミニパック5種類がセットになった「こまげなセット」を抽選で10名様にプレゼントいたします。
れもんげ・いちごげ・ゆずげ・ぶるべりげ・みかんげの5種類を食べ比べできる贅沢なセットです。
詳細は「広島CLiP新聞」のInstagramをご覧ください。
応募期間:2024年8月9日~2024年8月21日
ご協賛:とびしま柑橘工房株式会社様

とびしま柑橘工房株式会社(広島空港店)

三原市本郷町善入寺64-31 ターミナルビル2F

OPEN.8:00~18:00

定休.なし

アクセス
山陽自動車道・河内ICより車で約5分