株式会社 香木堂 代表取締役社長の池田久美さん東広島市黒瀬町で、食べるたびにからだが喜ぶ「かりんとう」を製造販売している香木堂。国産材料と地元広島の食材を使うことにこだわり「自分の時間を大切にしてほしい」という思いから2020年11月にカフェもオープン!そんなからだに優しいかりんとうの誕生秘話とは。
情熱を込めた、かりんとうづくり
池田:広島県内における特産品の食材を使い、かりんとうの製造販売を行っています。カフェ事業は2020年11月1日よりスタートしました。
かりんとうの材料は、すべて国産で地元広島の食材を使うことにこだわっているのですよね。
池田:そうなんです。香木堂では、からだに優しいおやつをお届けするために国産の材料を使い、保存料・着色料・香料は一切使用しておりません。お子さまにも安心してお召し上がりいただけますよ。
商品ラインナップは約26種類。春季限定発売「桜のかりんとう」は大変ご好評だったそう。かりんとうを作るようになったのは、どういったきっかけだったのですか?
池田:専業主婦だった時、病気を患っていた夫のために、肉・魚・卵・乳製品をとらない食事療法を実践していたんです。
いわゆるヴィーガン食のことですよね。ご主人のために取り組んできたことが、かりんとう作りにつながったのでしょうか。
池田:そうですね。以前、アトピー性皮膚炎のお子さまをお持ちの親御さんから何か食べられるお菓子がないかと相談されたんです。持ち帰りできて日持ちするものを考えたところ、手づくりのうどんを揚げてみたら塩味が利いておいしかったんですよ。
食材を詳しく知るために「野菜ソムリエ」の資格を取得したという池田さんなるほど、手づくりうどんを揚げたことが「かりんとう」のヒントになったのですね。
池田:夫のためにしていたことが世の中の役に立つならと思い事業をスタートしました。試行錯誤しながらでしたが生産者さんとのご縁をいただいたおかげで、現在26種類のかりんとうを販売することができております。すべてにこだわりがあるのですが、ごまとねぎは特に特徴があります。ごまはからだが喜ぶ食材として希少価値の高く国内生産量が0.01%以下の「東広島市黒瀬町産ごま」を使用しているんですよ。
一つ一つの食材にとてもこだわっていらっしゃるのですね。
池田:ねぎにおいては、ねぎ農家さんから「廃棄されるロスねぎ」が大量にあると聞いたときに「農家さんと消費者をつなぎたい」という思いのもと、むすぶ広島の花井さん監修で「ねぎかりんとう」を開発しました。他のかりんとうもそれぞれ思いをもって開発しました。
「安芸高田市産のねぎ」と「新庄味噌」を使い地産地消を大切にしているそうです
「ねぎの風味が味わい深くてとってもおいしい!」と安芸高田市出身の編集ディレクター藤安※むすぶ広島 花井綾美さんの記事はコチラ
カフェ アルターナ人気メニュー「かりんとう ちらし寿司」
ブルーの外観でお出迎えする「カフェ アルターナ」カフェアルターナではどんな料理を提供されていますか。
池田:ランチメニューの「かりんとうちらし寿司」がおすすめで、小さい頃によく食べていた「母の味」を再現したことで好評をいただいています。8種類の野菜をたっぷりのせた酢飯に「ちりめんじゃこ かりんとう」をふりかけて召し上がっていただきます。
色鮮やかでとてもきれいですね。かりんとうとお寿司が合うのかどうか、お味が気になります。
ちらし寿司専用に作られたという香ばしいちりめんじゃこのかりんとうは、ちらし寿司と相性ばっちり!食感も楽しめて最後まで飽きることなくおいしくいただきました。こちらのカフェはどのような思いで運営されていますか。
池田:「アルターナ」とは、イタリア語で気持ちの良いテラスという意味です。「私の時間を大切にするあなたに」をコンセプトに、お客様がのんびりくつろげる場所でありたいなと思っています。
カフェ店内では地元の特産品を使ったランチやスイーツ、ドリンクなどお楽しみいただけます。広島から全国へ、新たな挑戦
池田:酒蔵によって香りや味が違うことにおもしろみを感じて、西条酒の「酒粕かりんとう」を発売しているのですが、今後は「47都道府県の利きかりんとう」という商品を作りたいです。
利き酒ならぬ「ききざけかりんとう」の商標登録をされたそうです池田:「47都道府県の利きかりんとう」の商品を作ることができたら、酒蔵を一件一件あいさつ回りしながら全国を旅したいと思っています。
ご主人の看病をきっかけに食事を見直され、からだに優しい食材を探しながら食事療法をされてきたという池田さん。そんな熱心に取り組まれてきたことが、香木堂さんの広島愛が詰まった「かりんとう」を生み出しました。自分や家族の健康のために、からだに優しいおやつとしてはもちろん、大切な方への広島土産としてもぜひご購入してみてはいかがでしょうか。