
東広島市福富町で、家具職人として活動する『西川家具』の西川浩さん。店舗や商業施設向けのオーダー家具のほか、組子細工や寄木細工を取り入れた個性的な作品を製作しています。工房そばの小さなショップでは、手仕事が光る雑貨や小物を販売中。また、イベント企画を通じて地域おこしにも取り組み、地元の人々を巻き込みながら、福富町に新しい風を吹き込んでいます。
手仕事で応える、唯一無二のオーダー家具

設計図のない依頼にも柔軟に応えるのが西川さんのスタイル。イメージをもとに依頼者と相談しながら形にする一点物の家具は、口コミで新たな依頼へとつながっています。



端材を使った雑貨やアクセサリーを店頭販売

敷地内に建てられたショップは、「山小屋風にしたい」という奥様の希望を叶えた西川さんの手作り。側では、のんびり草を食べるヤギたちにも出会えます。



ヒノキの端材を使った積み木は、さまざまなイベントで子ども向けワークショップとしても展開中。「遊びを通して考える力を育んでほしい」と西川さん。いろいろな形の積み木から好きなものを選び、枠にぴったり収める方法を考えながら遊びます。
人と地域をつなぐ活動へ広がる挑戦

広島市内の会社で経験を積んだあと、家具職人として独立すると同時に福富町へ拠点を移した西川さん。工房とショップは、父方の祖父が住んでいた家の敷地に建てられました。
この体験が、西川さんの現在の活動へとつながっています。
福富町の魅力を発信し、移住者が増えることを願ってマルシェを企画。地元のトムミルクファームさんとタッグを組み、年に3回、『牧場(まきば)まつり』を開催しています。思いに共感してくれる仲間たちとともに取り組み、来場者も増加。活動の輪は、地域内外に確実に広がりつつあります。

2025年7月20日、トムミルクファームにて『第4回 牧場まつり』開催を予定しています。

田園風景に癒され、西川さんご夫妻の笑顔に迎えられ、工房で手作り雑貨を見つけるひととき。そんな福富町の魅力に、ふらりと会いに行ってみてはいかがでしょう。『牧場まつり』にもぜひ足を運んでみてください。