
広島市中心部にある『Tabi Labo CAFE(タビラボカフェ)』は、地域の魅力を“食”を通じて楽しめる複合型のアンテナカフェです。広島のさとやま食材をたっぷり使ったランチや、地元・サゴタニ牧農の生クリームとミルクを贅沢に使ったプリンが味わえるほか、食品や雑貨が並ぶ「さとやま商店」も併設されています。
“旅とローカルフード”がコンセプトのこの場所には、ローカルの魅力がぎゅっと詰まっています。今回は、そんな『Tabi Labo CAFE』の魅力をたっぷりご紹介します。
ローカルフードと旅の魅力が交差するカフェ

『Tabi Labo CAFE』を運営するのは、地方創生プロジェクトに取り組む「株式会社FRASCO」。地域の人や食材との出会いをきっかけに、ローカルの魅力を広めたいという思いからこのカフェは誕生しました。
店内には、広島・山口を中心とした観光マップや、来訪者がおすすめの旅先を書き残せる「旅ラボノート」があり、食と旅の両方を楽しめるしかけが随所にみられます。海外からのゲストには、世界地図に出身地のシールを貼ってもらうというユニークな試みもあり、多様な旅人たちの足跡が残ります。



週替わりで楽しむ、体にやさしい「さとやまランチ」
ランチメニューは週替わりで、中でも一番人気は「さとやまのごちそうサラダセット」。管理栄養士の監修によって、栄養バランスにも配慮された一汁四菜スタイルの定食です。おかずには季節の野菜を中心にした手づくりの惣菜が並び、おむすびは数種類の中から選ぶことができます。

使用されているお米は、広島県産「恋の予感」。みそ汁のだしには、国産素材を使った万能だし「西条鰹ふりだし」、みそには大崎上島町・岡本醤油醸造場の「田舎みそ」を使用しています。どの食材も、生産者さんが大切に育てたこだわりが詰まっています。
「私たち自身も、いつもこういう丁寧な食事をしたいけれど、日々忙しくてなかなか難しい。だからこそ、そんなごはんが食べられる場所を自分たちで作りたかったんです」と、オーナーの尾﨑さん。地域の食材と、生産者さんのまっすぐな思いが詰まったランチは、どれもやさしくほっとする味わいです。

2種類の人気スイーツ
カフェの人気スイーツ「ひろしま さとやまプリン」は、サゴタニ牧農生クリームとミルク、広島県産たまご、甜菜糖を使った濃厚かつ爽やかな後味のプリンです。シンプルな素材でできているからこそ、素材そのもののおいしさが味わえます。

そしてもう一品が「ひろしま さとうみゼリー」。瀬戸内海の寒天を使い、見た目もカラフル。季節に応じて、柑橘・いちご・ブルーベリー・バタフライピーなど、さまざまなフレーバーが登場します。

これらのスイーツは店内でのイートインはもちろん、テイクアウトやオンラインでも購入可能です。
ローカルの魅力を持ち帰る「さとやま商店」

カフェに併設されている「さとやま商店」では、広島を中心とした地域の調味料や加工品、雑貨などを販売しています。生産者さんとのつながりから生まれたさまざまな商品が並び、食卓でも“旅の続き”を楽しむことができます。


注目は、イネ科の植物“マコモ”を使った入浴剤「神様のおふろ」。古来より浄化作用があるとされるマコモの葉に、ヒノキ、レモン、乾燥しょうが、みかんの皮などをブレンドした天然素材のバスアイテムです。森と果実の香りに包まれた、癒しの時間を届けてくれます。

まだまだ広がる“旅の途中”
『Tabi Labo CAFE』では、地域イベントへの出店も積極的に行っており、最近では天然のお花の色を活かしたドリンクや米粉ドーナツの新作スイーツも登場しています。「これらのドリンクやスイーツを手に街を歩く光景が、広島の日常風景のひとつになってほしい」と、尾﨑さんは語ります。

さらに今後は、広島を訪れた際の最初の一歩として、あるいは帰る前にもう一度地域と触れ合えるような場所をつくりたいという思いから、2店舗目の出店も視野に入れているそうです。今後の展開からも目が離せません。
“食”を通して人と地域をつなぐ場所であり、訪れるたびに新しい広島の魅力と出会える『Tabi Labo CAFE』に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。