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地域の課題を「日常のおいしい」にアップサイクル|無印良品 広島アルパーク 山口学司さん

店頭に並んだ産直野菜が、これまでの無印良品のイメージを一新させます

2022年4月にリニューアルオープンし、新しく生まれ変わった無印良品 広島アルパーク。世界最大規模の売り場面積に加え、国内最大級の品揃えで注目を浴びています。今回は、「食べることを楽しむ」というキーワードに着目し、地域の生産者と連携した「日常のおいしい!」を生み出す取り組みについてお話を伺いました。

地域の課題解決に向けた取り組みを

私、実は先日も買い物に来たんです。とても広い売り場で、たくさんの商品にワクワクしながら買い物を楽しませていただきました。まさに、暮らしのすべてが揃いますね!
山口:ご来店ありがとうございます。そう言っていただけるとうれしいですね。
なかでも、県内で採れた旬の産直野菜や、地域連携で生み出された商品が真新しく興味深いです。
店頭には採れたての新鮮野菜がずらりと並んでいます
山口:無印良品は、2021年9月を第二創業と位置づけ、中期経営計画を発表しました。そこで、地域への「土着化」を目指し、全国に地域事業部を設置しました。そのうちの一つがここの広島事業部になります。県内の地域課題解決に向けて「地域の皆さまとすこやかな暮らしをつくる」をコンセプトに、さまざまな商品やサービスを導入することになったんです。
なるほど。そのサービスに「食べることを楽しむ」というキーワードも入っているのですね。
山口:はい。そこで、地域の事業者様たちと、それぞれの分野において課題となっている事を持ち寄り、話し合いの場を設けました。
広島アルパーク 店長の山口学司(やまぐち ひさし)さん

地域と取り組んだ商品開発で販路拡大のお手伝いを

地域連携で生み出された「ひろしま牡蠣チャウダー」がとても好評だったそうですが、商品化されるまで大変だったのではないでしょうか?
山口:そうなんです。納得のいく商品が完成するまでとても長い道のりでしたね。材料は「広島を象徴するもので、なおかつ課題があるもの」を考えていて、お土産としてではなく、日常の食卓に手軽に取り入れられる商品をイメージしていました。
そこで、今回の原材料として牡蠣の生産者である島田水産と、牛乳の生産者である久保アグリファームが候補に上がったのですね。
山口:はい。それぞれの生産者さんの現場に赴き、直接お話を聞いたことで、生産者さんの現状を知ることができたんです。島田水産さんの行き場に困っていた「規格外サイズの出荷できない牡蠣」と、久保アグリファームさんの牛乳加工品を作る際に余ってしまう「低脂肪乳」をうまく掛け合わせて「牡蠣のチャウダー」を作ることになりました。
生産者さんの課題となっているものが一緒に混ざり合い、そこに皆さんのアイデアや工夫がプラスされて新しい商品が誕生したのですね。
牡蠣チャウダーを試食されている島田さん
山口:おいしさを追求するのは大変でしたが、最終的には、店舗のスタッフにも試食してもらって、日常の食として最も評価の高いものを完成品として決めました。
うまみを凝縮したスープに牡蠣がバランス良く調和し贅沢なおいしさ♪

【島田水産さんからのコメント】
これまで自分達が取り組んできた商品開発は、県外の方のお土産としてしか考えてこなかったので、無印良品さんが提案してきた日常使いというコンセプトが受け入れられるのか心配でした。しかし、すぐに完売となってビックリしました。使い方に困っていた牡蠣の新しい活用が発見できたことと、県内の方に牡蠣を認知してもらう機会となり本当にうれしかったです。

山口:商品開発とは別の話になりますが、今回の商品開発でのつながりがきっかけとなって、放牧酪農に力を入れられているサゴタニ牧農さん(久保アグリファーム)の牧場で、島田水産さんの不要となった牡蠣殻を肥料として使ってもらう「森と海を育てる」新たな循環活動が生まれたんですよ。
ひろしま牡蠣チャウダー誕生の裏側には、そんなすてきなエピソードがあったとはびっくりです!私たちの住む広島は「山・川・海」の産物が採れるので、自然の恩恵を活用した素晴らしい取り組みですね。

※島田水産さんの紹介記事はコチラ  
※サゴタニ牧農さんの紹介記事はコチラ

無印良品広島アルパークは、これから、地域の方にとってどのような存在でありたいですか?
山口:地域の方とのつながりを大切に、日常における生活の導線になりたいです。「まちの保健室」や必要な分だけ買える「量り売り商品」もご用意しておりますので、気軽に立ち寄れるお店としてご利用していただきたいですね。
山口:また、私たちがお役に立てる場所として、県内の生産者さんたちが対面販売やワークショップができる「つながる市」を開催しております。「つながる市」では、テストマーケティングとしてご利用いただいたり、生産者さん同士もつながる場になればうれしいですね。
過去に開催されたイベント「つながる市」での様子

館内中央からの眺めが懐かしくもあり新鮮です

私たち消費者が、地域連携で生み出された商品を購入することで、地域の課題解決につながります。手軽においしく食べられるだけではなく、背景には生産者さんや無印良品の思いが込められていることを意識して買い物を楽しみたいですね。また、無印良品のシンプルで良質な商品は「これでいい!」と迷うことなく即決できるところが魅力的。どの商品においても、華美になりすぎず、どんな生活スタイルにもなじみやすいので、長く使えておすすめです。さぁ、またお気に入りの商品を見つけに行かなくては。

株式会社良品計画 無印良品 広島アルパーク店長

山口 学司(やまぐち ひさし)さん

大分県津久見市出身。2010年大学卒業後、株式会社良品計画へ入社し、無印良品 広島パルコへ配属。2020年頃より、良品計画の掲げる土着化、地域課題解決に資する事業の立ち上げメンバーとして広島で地域活動をスタート。翌年、良品計画 新中期経営計画および広島事業部の立ち上げに伴い、同事業部のブロックマネージャーとして着任した。地域とのコネクションを広げる中、「くらしの全部店」広島アルパークの出店プロジェクトに参画し、店長として店舗運営のほか地域事業を推進している。

無印良品 広島アルパーク

広島市西区井口明神1-16-1アルパーク西棟1、2F

TEL.082-533-8155

OPEN.10時~20時

定休.アルパーク施設に準ずる

アクセス
広島CLiP新聞編集部(CLiP HIROSHIMA)から車で約15分