
山陽自動車道・西条ICから車で10分。国道375号線を北上すると、小さなログハウスが見えてきます。こちらのカフェ『Koti-(コティー)』は、ツーリングの途中に立ち寄るバイカーたちの“聖地”としても知られる場所。
フィンランド語で“わが家”を意味する店名の通り、木の温もりに包まれた空間で店主ご夫妻が「おかえり」と迎えてくれます。そんなカフェのはじまりやメニューについて、ご主人の天満智徳さんにお話を伺いました。
長年の夢を叶えたログハウスカフェ
『Koti-』のオープンは2020年3月。店主の天満さんは三原市の出身で、長年運送業に関わっていたと言います。カフェをオープンしたきっかけは何だったのでしょうか。

「この一帯は飲食店が少なくてね。国道沿いなら車でも立ち寄りやすいでしょう。」と話す智徳さん。
美千代さんの地元でもある、ここ高屋町造賀にフィンランドからログハウスの材料を取り寄せ、友人の助けも借りながらお二人の手で建設。温もりのある空間を形にしました。

地元食材の魅力が詰まった、こだわりバーガー

『Koti-』では、看板料理のハンバーガーをはじめ、東広島の食材を使ったランチやスイーツも楽しむことができます。地産地消をモットーに、季節やその時に出会った方との食材を活かして、メニューに反映させているそうです。
看板メニューは「HIROSHIMAバーガー」と「名も無き葱のバーガー」。特に後者は東広島市河内町で生産された葱をたっぷり使っています。葱の切り方を工夫し、ソースを一から組み立てたというバーガーは、葱の甘みとうまみが存分に味わえる大人気メニュ-です。

ハンバーガー以外にも、新しい地元食材との限定メニューは必見です。
2025年10月には、江田島の生しらすと東広島市河内町のレンコンを合わせた「海と山のコラボ丼」が登場。生しらすとのコラボは、お客様のご縁で繋がったハジマリノテラス(江田島海鮮工房 七宝丸)さんとの出合いで実現したそう。
※ハジマリノテラスさんの記事はこちら
季節ごとの限定丼は、がっつり食べたい長距離ドライバーさんにも好評で、お客様の新しい楽しみになりつつあります。


これからも”おかえり”が言える場所で

バイク乗りの中では、聖地とも言われている『Koti-』。平日の夕方だったにもかかわらず、取材中もひっきりなしにお客様が訪れていました。
お客様が入店すると、美千代さんの「おかえり~」の声が店内に響きます。
天満さんご夫妻とはもちろん、お客様同士の会話も盛んで、初来店の編集部員にもおすすめメニューを教えてくださったり、ステッカーを下さったりとすっかり”家”の一員に。

最後に、『Koti-』の今後について智徳さんに尋ねました。


『Koti-』は今日も、誰かの“家”として扉を開けています。
天満さんご夫妻が生み出す心地よい空間と他のお客様との出会いを楽しみながら、ドライブ中にホッと落ち着くひと時を過ごしてみませんか。