ショーケースには、華やかな色や形をしたチョコレート、ケーキがズラリ。広島市中区のチョコレート店『六感chocolate』は、その洗練された雰囲気で人気を集めています。チョコレートへのこだわりとともに、今年のバレンタイン商品についてオーナー・中尾さんにお話しを伺いました。
広島にはない、チョコレートの魅力を伝える店に
中尾:私は元々ワインバーをしていて、ワインの勉強のためにフランスへ行ったりしていました。ワインをより広く楽しんでもらうためにチョコレートとの相性が良さそうと考えていたのですが、フランスの食文化に触れるうちにチョコレートを主役にしたお店に挑戦したいと思い始めました。
当初はワインからの広がりでチョコレートだったんですね。
中尾:そうなんです。せっかくなら広島にはないものを打ち出したいと考えました。どのような形にしていこうか思案しているときに、今お店で腕を振るっているパティシエールと出会い、彼女もフランスでお菓子を学んでいた経験があったので一緒にお店を立ち上げたんですよ。
女性ならではの感性を反映
六感chocolateさんといえば、唇の形をしたチョコレートやケーキが印象的です。
中尾:フランスではいたるところで見かけた唇のモチーフを、広島ではあまり見ないなと思って形にしました。そのチョコレートとケーキは、今では店を象徴する商品になっています。
ケーキの色使いや形、お店の空間づくりからも洗練された雰囲気が伝わってきます。
中尾:お店を始めるときにスタイリッシュさは意識していました。あとは女性スタッフが多いので、コスメやネイル、車の色や建物の雰囲気など女性ならではの感性を商品やお店づくりに反映させているのも特徴かなと思います。店名にもなっていますが、「五感を超えたところまで刺激するスイーツを提供したい」という思いでつくっています。
バレンタインには毎年人気のクッキーも登場
今年のバレンタインはどのようなチョコレートが登場しますか?
中尾:今年は「ティーパーティー」がテーマです。ケーキと一緒に紅茶やコーヒーを楽しんでもらうようなイメージで、カフェラテやニューヨークチーズケーキを表現したフレーバーのチョコレートをつくりました。表現したいチョコレートに合わせてフランス産やスイス産、国産など素材は厳選しながら、一つひとつ手づくりしています。ハートのクッキーはこの時季だけ販売しているのですが、毎年人気でこの商品を待ってくださるお客さまもいらっしゃるんですよ。
中尾:紙屋町の店舗にはカフェスペースがないのですが、「お茶できますか?」と訪ねて来られるお客さまが多いんです。鉄砲町にある本店のカフェスペースもそんなに広くはないので、チョコレートをコーヒーや紅茶とともに楽しんでいただく場所や機会をもっとつくりたいと考えています。近い将来、六感chocolateらしさをまた新たに表現できるカフェを形にできたらいいなと思っています。
訪れるたびにワクワク感や感動、刺激を与えてくれる『六感chocolate』のチョコレートやケーキ。ぜひ味わってみてください。