
2週間連続でお届けしている湯来町ドライブ特集。後編となる今回ご紹介するカフェ『KITCHEN & CAFÉ ROOM#191(ルームナンバー191)』は、『猫屋商会』から車で約20分、ドライブ、ツーリングで立ち寄りやすい国道191号線沿いにあります。看板メニューは意外にも豚骨しょうゆラーメン!さらに店内では地域の方に向けたピアノ教室もしているなど、一般的なカフェとは一味違うようです。湯来町で愛されるお店の秘密を探ります!
長く愛されてきた屋台ラーメンを湯来町で

『KITCHEN & CAFÉ ROOM#191』は、三段峡や温井ダムへ行く際に利用することの多い国道191号線沿いに位置しています。地元のお客様はもちろん、ドライブやツーリング途中に立ち寄る方も多いお店です。
ラーメンを出すお店のイメージとは異なり、ワインレッドと白を基調とした洋風の外観が目印。店内は広々としており、統一感のあるラタンチェアをはじめとしたこだわりのインテリアが目を引くおしゃれな雰囲気です。

『ROOM#191』がなぜラーメンを提供しているのか。はじまりは、店主である中本さんご夫婦が1997年に始めたトラック屋台のラーメン店「かんかん亭」です。広島市でラーメンと焼き肉の屋台としてオープンし、2007年からは同じく広島市に店舗を構えてラーメン居酒屋を営業していました。また、ちゅーピープールでも20年以上出店しラーメンを販売していました。

そして2017年に湯来町にある現在のお店に移転し、今はラーメンと定食が中心のカフェを営業しています。
屋台、居酒屋といったこれまでの雰囲気からカフェへと雰囲気を一新したのは、お客様にくつろいでもらえるお店にしたかったからだそう。これまではさっと食べて出るスタイルのお店が多かったので、次はお客様にゆっくりと料理を味わってもらったり、お客様と会話する時間も楽しめるお店にしたいと思い、カフェスタイルのお店としてオープンしました。
何度でも食べたくなる味!熱々の豚骨しょうゆラーメン

『ROOM#191』では、創業以来守ってきた「かんかん亭」のラーメンを味わうことができます。
「かんかん亭」時代から愛されるラーメンは、豚骨しょうゆスープに細麺を合わせたあっさり系の昔懐かしい味わい。豚骨のくせを抑えながらもコクのあるうまみを感じられるスープは飽きがこず何度でも食べたくなります。実際にお子様から高齢の方まで3世代がおいしく食べられると人気です。

トッピングの炙りチャーシューは香ばしく味がよくしみ込んでおり、ネギは広島県産のサムライネギを使用しています。
また屋台ラーメン時代は、麺が冷めやすい屋外での提供もあったため、「食べ終わるまで熱くておいしいラーメンを提供したい」という思いで様々な工夫を凝らしてきたといいます。
この思いは『ROOM#191』にも引き継がれており、スープを1人前ずつ小分けで用意することで、沸騰させた熱いスープでラーメンを提供しています。

日替わり定食も人気メニューの一つです。写真は常連さんからの支持が高い甘辛ダレのからあげ定食。大きなからあげは衣の食感もよく肉厚で、満足感のある一品です。近隣に飲食店が少ないこともあり、種類豊富で飽きのこないメニューが地域の方に喜ばれています。

人が集まり会話を楽しむ憩いの場所に
『ROOM#191』の店名は、人々が集まれる場所、自分の部屋のようにくつろげる場所にしたいという思いで名付けられました。
そんな『ROOM#191』では、カフェの一画を使って地域のためのピアノ教室も行っています。お子様から60代の方まで幅広い世代の方が習っており、お店で開催した発表会にはご家族や地域の方などが多く集まったそうです。


またお客様の憩いの場にもなっており、中本さんとの会話を楽しんだり、お客様同士の交流も生まれているのだとか。

ツーリングで訪れるお客様の影響もあり、最近思い切って免許を取りバイクに乗り始めた中本さん。「自分がちゃんと体験していると、お客様との会話ももっと面白くなる気がします」と話す中本さんは生き生きとしていて、なんだかこちらも元気をもらえます。湯来町にお出かけした際には、人の温かさに触れられる『ROOM#191』で、熱々の絶品ラーメンを味わってみてください!