『TSタカタサーキット』は安芸高田市にある、四輪自動車のサーキット場です。県内随一の広大な敷地に全長1,500mのコースが整備されており、特別な資格やスポーツ走行用車両がなくても自分のクルマで気軽に走ることができます。
今回は、AT限定免許でモータースポーツ初心者の広島CLiP新聞編集部員が初めてのサーキット走行に挑戦してきました。
サーキットデビューの準備をしよう
サーキット走行と聞くとハードルが高いように感じる方も多いかと思いますが、実はそうではありません。『TSタカタサーキット』のスタッフさん曰く、「自分のクルマをもっと楽しみたい、思いっきり走ってみたいという方はぜひ気軽に来てほしい。」とのこと。
初めての方は、以下の項目を事前に確認しておくのがおすすめです。
- サーキットの利用規約を読んでおきましょう。
- クルマはいわゆる一般的な普通自動車であれば走行できますが、日常点検は忘れずに!(タイヤの状態・ブレーキやアクセルに異常はないか・オイル交換はできているか等)
- 走行時にはヘルメットとグローブの着用が必要ですが、『TSタカタサーキット』では無料でレンタルもできます。靴はスニーカーを履きましょう。
- 事前に動画サイトで走行中の動画を見たり、現地の下見をしたりすればより良い走行のためのイメージトレーニングになります。(見学のみのご来場は無料です)
今回のようなフリー走行日は他のお客様と一緒に走るのが一般的。初心者マークの貸出もあるので、不安な方は気軽にスタッフさんへ相談してみましょう。 クルマが少ない時間帯を狙いたい場合は、事前に電話で確認してもよいそうです。
いざ、コースイン!
クルマも人も準備ができたらいよいよサーキットデビュー。慣れないヘルメットの重さやハンドルの操作感に緊張しながら、走行をスタートしました。
コースインしてみると、どこを走ったらいいか分からない位コース幅が広いことにびっくり。速さよりも、まずはコースの形状を把握できるよう意識して走行してみました。
コースに慣れてきたら、自分のドライビングスキルに合わせて徐々にスピードアップしていくのがモータースポーツの醍醐味。不測の事故を防ぐためにも、最初は無茶をしすぎず走行することが大切です。
最初は恐る恐る運転していた編集部員も、周回を重ねるごとに慣れてきて、思い切りスピードを出す箇所やコーナーに入る前の流れがなんとなく掴めるように。公道では味わえないスリルとわくわく感も相まって、もっといろんなクルマで走ってみたいと思えるような最高の体験になりました。
もっとたくさんの人々がクルマを楽しめる未来へ
『TSタカタサーキット』は、安芸高田市で自動車関係事業を複数展開している「有限会社ボデーショップタカタ」が運営しています。代表取締役の佐々木幸昭さんが、当時自社で手がけていた車両パーツを試せる場がほしいと思い、サーキット開設を思い立ったそうです。自ら重機を操作して山を切り崩し、紆余曲折を経て現在の『TSタカタサーキット』が完成しました。
佐々木さんは「県北の人々に開かれたモータースポーツ文化を届けたい。そしてクルマに興味を持ってもらい、好きな人を増やしていきたい」と日々新しい挑戦を続けています。そのおかげで『TSタカタサーキット』は県外からも多くのお客様が訪れる、広島県を代表するモータースポーツスポットになりました。
メーカーを限定せず、お客様のために何ができるかを大切にしています。県北で充実した設備をもつ施設を展開していくことで、自動車事業を通して地域貢献や社会奉仕に繋がれば嬉しいですね。
今後はサーキットオリジナルのワンメイクレース(※)開催やGR車両の貸出などもやってみたいと話す佐々木さん。最後に、これからサーキット走行をやってみたい方へのメッセージをいただきました。
(※)ワンメイクレース:モータースポーツ様式の一つで、共通の車体や部品を使用して行う。マシンの性能による差を減らし、ドライバーの技術で競うことが目的。