
「ANEMONE(アネモネ)」「mimi33(ミミサンジュウサン)」など、全国に約60店舗を展開するアクセサリーブランドを手がける、『株式会社サンポークリエイト』。その本社は広島市中区にあり、企画・デザインから製造、販売まで、広島を拠点にものづくりを続けています。代表取締役社長の新原純平さんと、制作部 工房リーダーの平岡さんに、自社工房でのものづくりや、広島に拠点を置く企業としての思いを伺いました。
セレクトショップから、自社工房を持つブランドへ
2004年、オリジナルアクセサリーブランド「ANEMONE(アネモネ)」の1号店を広島パルコ本館にオープン。ここから、自社で企画・デザインしたアクセサリーを届けるブランドとしての歩みが始まりました。

大きな転機となったのが、約10年前の本社ビル建設です。それまで外部へ委託していた製造を自社で行うため、ビル内に工房を設けました。



手作業で仕上げるアクセサリーは、細かな感覚や手順が品質を左右します。そのため工房では、誰が担当しても同じ品質で作れるよう、工程ごとに細かなマニュアルを整備。言葉だけでは伝えにくい部分も動画などを活用して共有し、製造現場で確認しながら作業を進めています。

こうして企画・デザインから製造、販売までを一貫して自社で行えるようになったからこそ、ロットに縛られず一点ものの製造にも対応できるようになりました。
現在では「ANEMONE」「mimi33(ミミサンジュウサン)」「SIENA ROSE(シエナロゼ)」など、個性の異なる9つのブランドを展開しています。
広島から生まれる、細やかなものづくり
自社工房で技術を積み重ねる中、サンポークリエイトが挑んできたのが、加工の難しい素材です。


近年では、さらに加工が難しいチタンにも挑戦。専用の設備や技術が必要になるため、手がける企業は多くないといいます。


企画・デザインと製造のスタッフが同じ本社内にいるため、現場で生まれた気づきや改善点をすぐに共有できることも、自社工房ならでは。長年積み重ねてきた経験によって、難しい加工も少しずつ自分たちの“当たり前”へと変えてきました。
広島で、働く人が誇れる会社へ
ものづくりと同じように、新原さんが大切にしているのが「人」。社名の由来にも、そんな考え方が表れています。
従業員の約9割が女性で、地元広島出身のスタッフも多く働いています。
目指しているのは、働くスタッフ自身が会社に誇りを持てること。全国に店舗を展開する一方で、本社を構える広島でも、もっと会社のことを知ってもらいたい。その思いは、これからの店舗づくりにもつながっています。
アクセサリーを作る人、届ける人、そして身につける人。人とのつながりを大切にしながら、広島から全国へブランドを育ててきたサンポークリエイト。さらなる展開がこれからも楽しみです。