福山駅から徒歩10分、国道２号線からも近い場所に県内でも珍しいミニカー専門店があるのをご存知でしょうか。トヨタをはじめとする国産車から、フェラーリ・ポルシェといった輸入車まで、種類豊富に取り扱っています。こちらの常連客である広島トヨペット社員・円島（まるしま）さんにお店の魅力を案内してもらいました。
全部で５００種類以上！圧巻のラインナップ
国道２号線上り方面から広島トヨペット福山西町店前の交差点を左に入り、いくつか路地を進むとミニカーギャラリーPIT福山店が見えてきます。青い文字で”Say”と書かれた建物が目印です。
建物の右隣に４台分の駐車場があります。お店の前の道路は一方通行なので要注意！お店のドアを開けると、色とりどりのミニカーが並んだショーケースが目に飛び込んできます。
ドアの向こうに広がるカラフルな世界に、ミニカー初心者の編集部もわくわく！ PIT福山店では、常時約500種類のミニカーを取り扱っています。サイズは、1/18・1/43・1/64の３種類が中心。取り扱いメーカーは、ドイツ・イタリア・中国・日本など様々です。ミニカーは、サイズやメーカーごとに分類され、それぞれショーケースにならんでいます。
今一番の売れ筋だというトミカサイズの1/64。つい並べて飾ってみたくなりますね。
店内で１番高額なミニカーは、1991年のル・マン24時間レースで総合優勝を飾った55号車マツダ787B。お値段￥41,800！
PIT福山店では、新商品の事前予約注文も受け付けており、店内のカタログコーナーでは新作をチェックすることができます。
新商品の注文書はすかさずチェックするという常連客の円島さん 。いつでもあの頃へ…ミニカー専門店の魅力
お店のお客様は４０代から６０代の男性が中心で、県内でも珍しい専門店ということもあり、遠方から足を運ばれる方も多いそう。中にはカリフォルニアから毎年来られるというお客様もおられるとか。案内人の常連客・円島さんと女性店主の福本さんにPIT福山店の魅力を語ってもらいました。
実車は難しくても、ミニカーなら憧れのクルマが買えます（笑）と円島さん。
店主の福本祥子さん。趣味はミニカー…ではなく、ケーキ作りだそう（笑）円島：ぼくたちスーパーカー世代にとって、ミニカーは子供の頃から親しんできた特別な存在。このお店にくると小学生に戻った気分で、何時間でも楽しめるんです。
福本：そういってくださるお客様は多いです。中には、ミニカーを眺めながらお酒が飲める、なんて言う方も。（笑）
ボンネット内も精巧な作り。こういった細かい部分もミニカーの魅力の１つです。円島：PIT福山店はミニカーの品揃えはもちろんなのですが、なんといっても福本さんの人柄も大きいですね。いつも朗らかで優しく迎えてくださって。またこういうホビー系のお店で女性が店主をされているのは、結構珍しいと思います。ふらっと立ち寄った方やプレゼントを選びに来た女性の方も気軽に入りやすい雰囲気が好きですね。
ミニカーのことからたわいない会話まで。福本さんとお話しているとつい長居してしまいます。
確かに編集部の我々も、初対面とは思えないほど福本さんとの会話が弾み、時間を忘れてしまうほどでした。お店と福本さんがお客様に愛されている理由が分かる気がします。
ここだけの温かいお買い物体験を
PIT福山店は開業当初クルマ用品の販売店でした。20年ほど前に現店主の福本さんが経営を引き継ぎ、ミニカー専門店という業態に変更したそうです。
お店を引き継いだ当初はどのような思いだったのでしょうか。
福本：わたし自身はクルマの知識がなくて、ミニカーだけに絞ったのですが、それでも最初は大変でした。売れ筋の商品をお客様に教えてもらって仕入れをしていたこともあり、皆さまのおかげで続けてこれたと思います。
福本：10年ほど前に体調を崩して、辛い毎日が続いていたことがあって。でも不思議とお店に立ってお客様の笑顔を見ると元気になれるんです。自分にとってこのお店という居場所があることが、すごくモチベーションになりました。
お客様にとってもこのお店が素敵な居場所になっていると感じます。福本さんの今後の目標やチャレンジしてみたいことがあれば教えてください。
福本：まずは自分自身が健康で、少しでもお店を長く続けていくことが目標です。そしてケーキ作りが趣味なので、それと一緒に何か新しいことができたらな、と思っています。
最後にみんなで記念撮影！両端は、取材に同席してくださった福本さんの娘さんお２人。
「専門店」と聞くと少し敷居高く感じられるかもしれませんが、PIT福山店にはカラフルでわくわくが詰まった空間と、温かい店主の福本さんが待っています。ここで出会った１台はあなたにとって特別なものになること間違いなし！大人も子どもも夢中になれるミニカーの世界へ、ぜひ足を運んでみてください。
