
もぎたてのあふれる果汁、口いっぱいに広がる芳醇な甘みを堪能する季節が到来!多品種のいちごを食べ比べできる豊平どんぐり農園(北広島町)ではいちご狩りを開催中です。同園の鷲尾恭茉(わしお きょうま)さんに、いちご狩りのおすすめの時期や選び方を教わりました。
いちごの種類が豊富♪新しい品種も
いちご、ブドウ、ブルーベリー、トマトを育てる豊平どんぐり農園いちご狩りのシーズンの真っ最中ですね。いちごの品種はいくつあるのでしょうか?
鷲尾:今シーズンは10種類です。当園は、昨シーズンと違う品種を毎年1〜2種類加えて、お客様に毎年新しいいちごを味わってもらえるようにしています。
今シーズンは2万6千株のいちごを育てているそう鷲尾:「章姫」と「やよい姫」と「おいCベリー」ですね。甘みが強くてみずみずしい「章姫」は幼い子どもでも食べやすい品種。水分が多く出荷に不向きなので、市場にはあまり出回りません。
それを食べられるのがいちご狩りの魅力の一つですね。
鷲尾:「「やよい姫」は大きい粒が育ちやすい品種なので食べごたえがあります。酸味が程よく、お客様に人気です。「おいCベリー」は小粒で丸みがある、かわいらしいいちご。甘みが強く、ビタミンCが豊富です。
実が大きく育つ「やよい姫」。3月から旬を迎えるそうです。時期はいつがベスト?おいしいいちごの見分け方も
いちご狩りシーズンは約半年間。どの時期に行くのがいいでしょうか?
鷲尾:いちごは、苗を植えてから最初に出てくる実が大きいんです。その後も大きい実が育つのですが、初めのころに比べるとだんだん小さくなってくるので、大きい実を食べたいならシーズン初めが狙い目です。
ハウス内を飛ぶ花粉交配用のミツバチ。実がなるために欠かせない存在です。鷲尾:ただ、シーズン序盤の冬は成長が遅いため数が少なめ。春になってくると、ハウス一面に広がるほどいちごが実ります。
大きい実を狙うなら1月や2月、たくさん食べたいなら3月や4月あたりということですね。
受付で渡される専用トレー(練乳付き)にいちごを入れます。40分間食べ放題。たくさんのいちごの中からどれを取ろうか迷ってしまいます。
鷲尾:ヘタが逆立っていることが新鮮な証拠なので、まずはそれを探しましょう。そして、いちごの甘み成分は実の下側にあります。下の面積が広いいちごがおすすめです。
下側の面積が広いほど甘み成分が多いそう。鷲尾:一般的に奇形果(きけいか)と言われる実で、スーパーなどには出ません。でも、奇形果の方がおいしいこともあるんですよ。
いちごは、ヘタの少し上の茎からもぎ取りますフレッシュなスムージーも人気
鷲尾:いちご狩りでたくさん食べたあとでも、いちごのスムージーを飲むお客様もいらっしゃいます。私のおすすめはトマトといちごのミックススムージー。この組み合わせ、意外と合っているんですよ。
トマトといちごのミックススムージー(500円、左)、朝採りイチゴスムージー(550円、中央)、いちごスムージー(牛乳あり550円、右)。
農園オリジナルの加工品も販売しています。今回はいちご狩りの魅力をたくさん知ることができました。
鷲尾:当園はハウス1棟あたり4〜6種類のいちごを育てています。市場に出回りづらい品種をたくさん食べ比べできるのでおすすめです。
農園に勤務して5年になるという鷲尾さん鷲尾:今後も新しい品種をどんどん育てて、お客様が飽きることのないいちご狩りの施設にしていきたいですね。
いちごの香りが広がる暖かなハウス内。快適な環境で、友だちや恋人、家族と一緒に甘い果実を頬張るのは至福のひとときです。広島市内から車で約一時間の豊平どんぐり農園で、この季節だけの甘く幸せな時間を味わってくださいね。