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株式会社イシカワ|広島県民ならみんな知ってる?鬼のお面の豆菓子

節分が近づくとスーパーに並ぶ豆菓子。この鬼のマークは誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。これらの豆を作るのは、創業96年株式会社イシカワ。昔ながらの製品だけでなく、おしゃれなパッケージデザインや地元企業とのコラボ製品など、自分たちの手で新しく生み出し続けられる秘密を代表の石川直寛さんに伺いました。

社長厳選こだわりの豆菓子

豆菓子やナッツ、ドライフルーツなど多様な製品の中で、人気の商品を教えてください。
石川:一番人気は節分の豆として親しまれている「かる焼き大豆」です。大豆は北海道産にこだわり、焙煎も創業当初のやり方を大事にしつつ、改良を重ねてより柔らかく、そして食べやすくしました。
ついつい食べ過ぎちゃう商品ですよね!それに鬼のキャラクターが印象的です。
石川:この泣きそうな鬼のキャラクターが生まれて60年が過ぎました。お子さまも怖がらないよう、親しみやすい鬼にしようと祖父の代から使っていて、今では会社の顔となるキャラクターとなっています。
株式会社イシカワといえば、こちらの鬼。幅広い世代になじみ深いキャラクターです。
本当に愛されているキャラクターですよね。石川さんのおすすめの商品も教えてください。
石川:私が特におすすめしたいのは、「千葉県産小粒ピーナッツ」です。見た目は名前通り、小粒ですが味が凝縮していておいしいです。農家さんが本当に丁寧に作られているのでこれからも千葉県産にこだわり続けたいですね。
国内で販売されているピーナッツの9割は海外産ですが、株式会社イシカワでは千葉県産にこだわっています。
おすすめの食べ方などありますか?
石川:そのまま食べてもおいしいのですが、ミキサーで砕きパンにのせてはちみつをかけて食べるのもおすすめです。市販のピーナッツバターでは物足りなくなるほどピーナッツの味が濃厚でおいしいですよ!

大豆の魅力を伝える新ブランド「NOBUTARO」

イシカワさんの新しいブランド「NOBUTARO」についても教えてください。
石川:「NOBUTARO」は大豆の驚きや楽しさを伝えるブランドです。唯一国産で作れる大豆は、豆菓子だけでなく大豆ミートなどの加工食品になったり、化粧品としても使えます。そんな「大豆」の魅力を知っていただけるような商品作りを心がけています。
「豆屋のきなこ棒」には驚きました。
石川:「豆屋のきなこ棒」は商品開発部の若手社員が作り上げた商品です。きなこと、豆乳クリームを丁寧に煮詰め、とろけるような口溶けの、新しいぜいたくなきなこ棒です。きなこに使用する大豆は工場のある廿日市市佐伯産の地元の豆にこだわり、地域貢献にもつながればと思っています。
豆屋のきなこ棒はきなこをたっぷり自分の好きな量をかけて頂きます。
味はもちろんのこと、パッケージもおしゃれで、食べ方も新感覚でした。
石川:創業当初から豆菓子だけでなく時代に合わせて甘栗の販売や、ドライフルーツの販売など、新しいことを取り入れ続けてきました。今は若手の目線で新しいものを生み出してもらえたらと思い、商品開発からパッケージデザインまで任せています。私もアイデアを出すのですがほぼ採用されません…(笑)
そこは社長といえど厳しいのですね(笑)。またクラウドファンディングにも挑戦中とお聞きしました。
石川:イシカワの職人技が詰まった「きなこ大豆」のパッケージを新しくすることになり挑戦しています。同じく広島で創業94年を迎える株式会社上万糧食製粉所さんのきなこを使用しているので、そのことが伝わるパッケージに変更しました。
国産きなこをふんだんに使用し、ふんわりと口どけの良い食感がうれしい一品です。

創業100年とその先に向けて

2023年で創業96年になる株式会社イシカワさまは、もともと段原に本社があったそうですね。
石川:もともと曽祖父が大八車を使って親戚の炒り豆を広島駅周辺で売り歩いていたところからスタートしました。平成9年に段原の再開発に伴い、段原・東雲にあった工場を廿日市市峠に全面移転しました。「水と緑のまち」を掲げる廿日市市の旧佐伯町の美しい水に惹かれ、ここに移転を決めたと聞いています。
自身が社長として会社を引き継ぐことに抵抗はなかったですか?
石川:学生の頃は繊維に興味があったので、そのような関係の会社に就職していましたが、尊敬している祖父から会社を手伝ってほしいと言われ、イシカワで働くようになりました。さまざまな部署を経験する中で、「ものづくり」から人として成長していくこと知り、今ではその魅力にとてもはまっています。
これから挑戦したいことはありますか?
石川:地元企業とのコラボ商品をどんどん生み出していきたいです。創業100年に向けて、そして200年向けて、これからも変化し続けたいです。また社員にも、誰かの役に立っていることをモチベーションに仕事をしてもらえるような会社に成長していきたいと思っています。
株式会社イシカワ代表取締役の石川直寛さん
工場内には社内でのイベントの時などに撮影された社員の皆さんの素敵な写真が飾られています。

株式会社イシカワさんは工場に入ってすぐ地域の特産品の展示コーナーがあったり、壁一面に社員の皆さんの写真が飾られていたりと、地域や社員の皆さんへの想いが伝わる場所でした。広島を元気にし続けたいという株式会社イシカワさんの商品をどこかで見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

株式会社イシカワ

広島県廿日市市峠245-37

TEL.0829-40-0088

アクセス
CLiP HIROSHIMAより車で約40分