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レインボー倉庫広島Parade 仲尾光平さん|クリエイターの「ものづくり」を支援し、地元を盛り上げてともに発展したい

仲尾さんご自身が立ち上げたドライフラワーブランド「matthew(マシュー)」

新たな感染症が猛威を振るう中、コロナ禍を生き抜くために・・・クリエイターを支援しながら、雑貨店「Parade」を営んでいる、仲尾光平さん。そこには、長い間培われてきた人との繋がりを大切にしてきた姿勢がありました。クリエイターとの繋がりが生み出す、ものづくりに対しての真摯な想いをお聞きしました。

行列のできるカフェや木のおもちゃのレンタルなど楽しいが集まった複合施設

広島市西区にあるレインボー倉庫広島

レインボー倉庫広島とParadeの店舗紹介、取り組みについて教えてください。

仲尾:地元企業でもあるWOODPRO(ウッドプロ)がオーナーで、クリエイター各々が部屋を借りて、色んな人たちが集って色んな活動をしています。現在もカフェやエステサロン、木のおもちゃ屋さんや子供服のお店などさまざまな方が入居されています。

倉庫内にあるカフェ「レラボコーヒーズ」
仲尾:Paradeでは現在、25名のクリエイターの作品を常時取り扱う店舗として雑貨の委託販売をメインに行っており、主力であるオリジナルブランド「matthew(マシュー)」のドライフラワーや、キャンドルも展開しています。
オリジナルブランド「matthew(マシュー)」のキャンドルはプレゼントなどにもオススメです。

仲尾さんは、前職の百貨店でサラリーマンをしながら、アロマの資格を取得。2015年に退職後、アロマクリエイターとしても活動されていました。

アロマクリエイター時代、ラジオDJ大窪シケギさんと

運営側に変わられたきっかけというのは何かあったのでしょうか?

仲尾:東京の商業施設などの出店が増えてきた時期に、広島の知り合いやクリエイターの方より依頼を受けて、委託販売の形態をするようになりました。その当時から、「いつか雑貨店を開きたい」という夢を抱いていたのでクリエイターの方と一緒に何か自分ができることで、まわりの人たちが喜んでくれるなら、委託販売の形態を大きくしていきたいなと思ったんです。

たしかに、主婦の方や小さなお子さんをお持ちの作家さんは、売り場に立つことが難しいので、仲尾さんが作品を引き連れてくださると、非常に助かりますよね。

仲尾:また現在は、百貨店を中心とした商業施設においても、イベントの企画、提案、運営に加えて会場の装飾も手掛けています。

百貨店でのイベントの様子

百貨店での企画については、仲尾さんが営業されているのですか?

仲尾:ありがたいことに、まわりからお声がけいただく事が多いですね。百貨店時代の時にお世話になった方とコンタクトをとり「人との付き合い」をすごく大事にしています。その繋がりもありお仕事をいただけているのだと思います。

クリエイターの魅力を広める仕組みづくりを

クリエイター図鑑冊子

「ひろしまクリエイター図鑑」という、クリエイターを支援するプロジェクトを展開され取り組むように至った背景というのは、どういう想いがあったんですか?

仲尾:現在、コロナ禍で受けられる休業補償って、飲食業や大型の商業施設に入っているテナントがメインなので、僕たちのような個人事業主やものづくりで生計を立てている方への補償ってほぼない状態なんですよね。こういう状況を何か支援する仕組みや団体が存在しないといけないんじゃないかなと思ったのがきっかけです。

クリエイターの方たちも、このコロナ禍において、もの凄く苦労を強いられているので、クリエイター図鑑の取り組みって、とてもありがたいことですよね。

仲尾:広島を拠点に活躍しているクリエイターや、広島にゆかりのあるクリエイターの魅力を伝えて、多くの方々に知っていただくことでそれぞれの事業発展の一助を目指す取り組みなんです。冊子に掲載されている作品が購入できるように、オンラインショップも開設しています。

コロナ禍でおうち時間の多い中、オンラインで購入できるのは助かりますね。クリエイター図鑑を発行されてからの影響はいかがでしたか?

仲尾:広島市の協賛事業で予算をいただいて取り組んでいるプロジェクトなのですが、その取り組みのひとつに、1,500円の商品が1,000円で購入できる期間限定プレミアムチケットを発行しました。(上限枚数に達し次第終了となります)クリエイターの方たちと一緒にイベントを開催することで多くの方に知っていただき、お客様がプラスワンで複数購入してくださったりと、クリエイターの売上に貢献する事ができています。

クリエイター図鑑Webサイト

こちらをチェック

    

仲尾:フリーペーパーの冊子は、レインボー倉庫広島の店頭と、各作家さんに配布してもらっています。協賛していただける企業さんや施設さんを募集しているのでぜひ、お声がけいただけるとうれしいです。

作ることを楽しんで!オリジナルの独自性がポイント

広島CLiP新聞編集部員の江藤美奈が制作したアクセサリー

これからクリエイターを目指す方へ、何かアドバイスはありますか?

仲尾:まずは、自分が作っていて楽しいと思うことが大切だと考えます。どのジャンルにおいても、イチから作っているという方は魅力的でファンがつきやすいです。僕もそんなクリエイターさんと、たくさん出会いたいですね。

アクセサリーや雑貨のはやりって、どこから取り入れられているのでしょう?

仲尾:人気のSNSの記事などを参考にしています。また、楽天マガジンの電子書籍など、毎月何十冊と目を通してトレンドもリサーチしていますね。

流行の情報を得て、自分でもちゃんと調べるっていう地道な努力をされているんですね。

これまでの武器をかけ合わせていきながら、新たな発展に挑戦したい

最後に仲尾さんが思い描いている夢や目標を聞かせてください。
仲尾:ドライフラワーやキャンドル、今まで出合ってきたアイテムを組み合わせたり集約して、店舗装飾の仕事を強化していきたいです。そのために、クリエイターさんとの関係や出来ることの幅を広げて、これからの活動に活かしていきたいと思っています。また、アクセサリー販売の提案や店舗営業のアドバイス、経営コンサルティングなどの活動もしていけたらと思います。
仲尾さんと編集部員

仲尾さんの丁寧な振る舞いや、今の人間性を作り上げたのは地元で頑張る人との繋がりや経験がベースになっているのだと改めて感じました。今後も、「人との繋がり」から生み出される新しい挑戦や発展に目が離せません。

レインボー倉庫広島 Parade 店主

仲尾 光平さん

廿日市市出身。立命館大学卒業後、帰郷し百貨店勤務を経て独立。人との繋がりが生み出した「ハンドメイドビジネス」で商業施設や百貨店でイベントの企画、提案、運営、装飾を手掛ける。コロナ禍における、クリエイター支援プロジェクト「ひろしまクリエイター図鑑」を展開。

Parade(パレード)

広島市西区商工センター2丁目8-29

TEL.082-208-3850

OPEN.11:00~18:00 

定休.定休日なし ※臨時休業あり(年末年始・悪天候等)

アクセス
広島CLiP新聞編集部(CLiP HIROSHIMA)から車で約20分