
昆虫が大好きな子どもに、思い切り“触れ合う”体験をさせてあげたい。そんな願いを叶えてくれるのが、福山市の『ビートルワールド』。カブトムシやクワガタと実際に触れ合いながら、その生態について学べる体験型ミュージアムです。案内してくれたのは、館長の塚本 靖次郎(せいじろう)さん。館内には子どもたちの“好き”を刺激する、塚本さんお手製の仕掛けもいっぱい。週末のお出かけに、家族みんなでワクワクを探しに出かけてみませんか?
「見て、触れて、体験する!」世界のカブトムシやクワガタ

お腹の裏側まで虹色なニジイロクワガタ、金運アップのジンクスを持つオウゴンオニクワガタ、『昆虫の宝石』メタリフェルホソアカクワガタ、下顎の長いネプチューンオオカブト…これを聞いてワクワクした人は、行ってみる価値ありです。
ビートルワールド最大の魅力は、なんといっても実際に昆虫と“触れ合える”こと。展示されているのは、世界中から集まった50種類以上のカブトムシやクワガタ。これほど多くの珍しい昆虫に実際に触れられる場所は、全国でもなかなかありません。


虫が苦手な子どもでも、手のひらの上で大人しくしている昆虫たちを見ると、思わず笑顔に。触れてみると初めて気づく、それぞれの色味やツヤ、意外なやわらかさ。昆虫の細部までを観察することができ、「生きている」ことを実感できます。
家族連れで訪れるリピーターも多く、子どもが昆虫好きになるきっかけとなることも多いのだそうです。

子どもの「ワクワク」を引き出すアトラクションエリア

館内には、昆虫の展示だけでなく、子どもたちの想像力や好奇心をかき立てる仕掛けがいっぱいのアトラクションエリアも用意されています。暗闇の中を探検するような通路を進むと、宇宙や恐竜、南極をテーマにした展示コーナー、さらには縁日や迷路も。


遊園地のようなワクワク感と学びが融合したこの空間には、塚本さんの「とにかく楽しんでもらいたい」という思いが随所に感じられます。
「自然から学ぶ」ビートルワールドの環境教育とは
ビートルワールドでは、地域の小学校から社会科見学の受け入れも行っており、昆虫教室も開催されています。今後は教育部門にも力を入れていきたいと語る塚本さん。「自然を学ぶ」のではなく、「自然から何を学び、それをどう生かすか」を大切にしているそうです。


「虫の世界では弱い者をいじめたりしない。だから君たちも、弱い者をいじめるのではなく、助ける人になろう」。塚本さんは虫の世界を通して、やさしさや思いやりの心を伝えています。

実際に訪れた方からは「子どもが大喜び」「何度もリピートしてます!」といった声が多く寄せられ、クチコミでも高い評価を得ている『ビートルワールド』。館内ではお弁当の持ち込みもOKなので、ピクニック気分で1日たっぷり楽しめるのも嬉しいポイント。昆虫とのふれあいは、命の重みや自然の不思議を感じるきっかけにもなります。週末は、昆虫たちの住むワクワクの世界へ、親子で出かけてみませんか?