
店内へ一歩入ると、そこは異空間。ここはクルマやバイク、フィギュア、映画などが好きな店主・石井さんの営むギャラリー&カフェです。石井さんの思いが存分に反映されたこの場所には、趣味を同じくする人たちが全国から集まり、大人のための隠れ家的な存在になっています。
趣味を語れる場所をつくりたい
石井:私はフィギュアやクルマ、バイク、映画とかがずっと趣味で、全国に同じことが好きな仲間がたくさんいます。そういう人が集まって、趣味を深く語ることのできる場所をつくりたいと昔から考えていました。
石井:ブログを20年近く書いていて、そこでのつながりから日本各地に仲間ができました。自分の素が出ているといってもいいブログを通して私のことを理解してくださる方がたくさんいて、今でもこの店に遊びに来てくれたりするのは本当にうれしいですね。
「フィギュアやクルマは子どもの頃からの趣味なんです」と石井さん。窓がなくて外から店内の様子が分からないようになっていたり、店の造りが特徴的ですね。
石井:これは、コレクションを紫外線から守るためです。例えばカーテンをしている部屋で保管したとしても、作品の色が落ちたり素材が劣化していきます。なのでここはコレクションになるべく影響を与えないような構造にして、光や温度、湿度の管理にも気をつけています。
店内に入ると、スターウォーズに登場するR2-D2とC-3POが迎えてくれる。1階はギャラリー&カフェスペース。
全部で約2万点ものコレクションの数々に、コアな趣味人も魅了される。石井:1階のカフェスペースでは、お客さまと映画やクルマのこと、仕事のことなど何でも話しています。お客さま同士も自然と会話が弾んだり、人と人とがつながっていくのがうれしいですね。
石井:2階は作品をゆっくり眺められるようにしています。靴を脱いで上がっていただいて、ソファに座ってコレクションを見ることもできますよ。造形師の仲間がいるので、彼らがつくった作品を置いたりもしています。
2階に向かう階段を上がっているときに目が合うように置かれているエイリアン。
照明などにも工夫が凝らされ、コレクションの存在感もますます際立つ。
ライトセーバーで遊ぶこともできます。ボリューム満点のランチも魅力の一つ
石井:家庭料理を中心にしたメニューで、お腹いっぱいになってもらえたらと思っています。ランチは3~4種類を提供していて、おかずの内容は日替わりです。メイン料理はチキン南蛮が定番で、あとはカレーやオムレツ、ハンバーグなどが多いですね。
ランチはすべて税込1,500円(写真は2人分)。メインとおかず、サラダ、ご飯、スープ、ドリンク付き。
手づくりのタルタルソースが食欲をそそるチキン南蛮は、店の看板メニュー。石井:ツーリングで寄られる方もいるので、事前に7人以上でのご予約をいただいた場合はモーニングもご用意しています。あと作品管理のため15歳以下は入店NGとさせていただいていますが、外のテーブル席はお子さんと一緒に過ごしていただるようにしています。
テーブル席の奥にはミニドッグランも併設。また建物の裏手にはソフトクリームを屋外から買える小窓があり、学校帰りの学生や休日の家族連れに人気。みんなの思いが詰まった場所に育っている
好きなものを共有できる空間があることは、お客さんにとってもすごくうれしいことですよね。
石井:オープン時から大人の隠れ家のような場所にしたいと思ってきたので、これからもその部分は大切にしたいと思っています。オープン当初から比べると作品が増えていて、少しずつみんなの思いが詰まった場所に育っているんだなと実感します。これからも好きなものを共有できる場所づくりをしていきたいです。

石井さんの“好き”が大爆発した場所でありながら、その“好き”を仲間とともに気軽に共有できる『bb:geek』。気になる人はぜひ遊びに行ってみてくださいね。