広島中の+(プラス)体験を集めるWebマガジン 広島CLiP新聞 広島CLiP新聞

公式SNS 広島の耳寄り情報配信中!

とことん楽しむべし! 広島のアウトドアシーンを引っ張る男たちが伝えたい本気の遊び

左から、リーダー玉田さん、春日さん、永安さん。

近年、幅広い世代に人気のレジャーとして注目を集めているアウトドア。20年以上前からその世界に魅せられ、広島初のアウトドアチーム「野塾」を立ち上げて活動している玉田将之さん。今回はメンバーの春日琢磨さんと永安和弘さんも一緒に、彼らがチームの活動を通して実践する、本物のアウトドアの楽しみ方を伝授してもらいました!

出発点は高校時代の自転車旅行

今日は取材のために、こんな素敵なサイトを建てていただきありがとうございます!
玉田:いや、私たちも朝から入って、料理担当の彼(春日さん)がつくってくれたパスタを堪能してのんびりしてました。全然大丈夫ですよ。
え、ここでパスタを!? 羨ましすぎます! このサイトもすぐパパッとつくれちゃうんですか?
春日:これくらいのサイトだと30分もあればできるかなあ。
リーダーの玉田さん。アウトドア歴は30年以上!
さすがです! ところで野塾は「広島を拠点に1年を通して楽しんでいるアウトドアチーム」ということですが、どんなきっかけでこのチームが生まれたのですか?
玉田:もともと私がキャンプ好きで一人で楽しんでいたんですけど、だんだん周りの友達を誘うようになって人数が増えてきたときに、「せっかくだから広島のアウトドアチームをつくろう」ということになり、2007年に野塾の原型ができました。
なるほど! チーム結成のきっかけは、リーダーの玉田さんの存在だったのですね。その玉田さんが、最初にアウトドアと出合ったのは?
玉田:高校生のときに夏休みとかを使って旅をしていたわけですよ。そうすると自転車旅行をしている大学生や社会人のバックパッカーたちに出会って、かっこいいなあって。そこから自転車にハマり、北海道や沖縄、海外にも行くようになって、アウトドアスキルが自然と身についたんですよね。旅から帰ってからはアウトドアショップでアルバイトを始めて、そこでまたいろんな知識を得て、どっぷりハマっちゃったんですね。
高校生からとはすごい! いわばアウトドアのスペシャリストである玉田さんを中心にどんどん人が集まっていったわけですね。
副リーダーの春日さん。
春日:基本的にリーダー(玉田さん)がすごく人たらしなんですよ。会った人は全部友達みたいな(笑)。それで、リーダーのもとにどんどん人が集まってくるんです。
ああ~、じゃあ、私ももうリーダーとお友達ということで(笑)! でも、それ以外の方法で集まったメンバーもいらっしゃるのですよね。
玉田:2007年頃からアウトドア情報をブログで発信し始めたところ、アウトドアに興味のある人からメールやコメントが入るようになり、最近はそういう人がメンバーになっていくというパターンの方が多いですね。
玉田さんのハイスペックな四駆車はチームみんなの憧れ。
春日さんの四駆車。カヤックやSUPボードがよく似合う。
春日:実際、僕もちょうど四駆車を買った頃に「四駆」というキーワードでリーダーのブログにたどり着いて、メールをして繋がったんです。
じゃあ、お二人は最初からお友達だったわけではないんですね。
春日:そうなんです。僕はブログがきっかけだったんですけど、最近はインスタグラムを見た人からDMが来て、どんどん仲間が増えていますね。

ゆるくつながり、本気で遊ぶ

チームの運営はどんな風にされているのですか? 会費を徴収したりとかそういう感じではなく?
玉田:はい、会費もないですし、基本ゆるいです。普段はグループLINEで情報のやり取りをしていて、「〇〇にキャンプ行くけど、行ける人いる?」「あ、行く行くー」みたいな(笑)。
ゆるいですね~(笑)。チームの活動としてはどんなことを?
玉田:キャンプももちろんですけど、我々はアクティビティを重視していて。例えばカヤックとかSUPとか、自転車や釣りとか。メンバーそれぞれの得意分野があるので、部活動みたいな感じでお互い高め合う感じかな。最近も瀬戸内海で「鯛キャンプ」をしました。これも海釣りが得意なメンバーが入ったことで、みんなが海釣りを始めたことで生まれた企画なんです。瀬戸内海にカヤックを9艇出して、鯛を釣って、料理して。30人くらいの参加があったんですが、楽しかったですねえ。
それぞれの得意なアクティビティを伝授し合って、みんなの世界が広がっていく感じですね。
春日:そう! 他にも登山部に焚き火部、素潜り部、あ、最近お笑い部もできました(笑)。どれも本気なんですよ。
「SUGAWA 4WD CAMP FES」での焚き火風景。
大人になるとなかなか本気になれることってないのに、こんなにたくさんのことを本気で取り組めるなんて、人生を楽しんでますよね!
春日:みんなにそう言われます(笑)。
そうしたチーム内での動きに加えて、最近は対外的な活動も増えているそうですが?
玉田:2018年から、山口県岩国市の錦川支流の宇佐川沿いにある、須川家族村オートキャンプ場で「SUGAWA 4WD CAMP FES」というキャンプイベントを企画運営しています。これが毎年大人気で、募集するとすぐ満サイトになります。いつも120人くらい集まって、テントも30サイトほど建てるんです。
すごいですね! そのイベントではどんなことをするのですか?
玉田:アウトドアならではのいろんなアクティビティを体験してもらいます。例えば長い竹を用意して200束くらいそうめんを流す「大そうめん流し」とか「カヤック体験」とか「焚き火Bar」とか。子どもを対象にしたものとしては「あまごつかみ獲り」や「カブトムシの幼虫捕獲大作戦」とか「宝探し」とかね。
大そうめん流しの竹は、長さ約30メートルにもなったそう。
めちゃくちゃ楽しそうじゃないですか! 実は私、他の取材でカヤック体験したことがあるんですが、くるくる回っちゃってあまり上手には乗れなかったんですよ。
多くの参加者がカヤック体験に興じた。
春日:カヤックもすごく種類があって、初心者向きのカヤックがあるんですよ。うちのカヤック部のメンバーがそういうところからつきっきりでレクチャーできるので、SUGAWA 4WD CAMP FESで初めてカヤックに乗ったという人もすごくハマって。実際、この体験をきっかけにカヤックを買っちゃった人も何人かいるくらいです。
えーー! 買っちゃうなんて、よほど楽しかったんですね! どんな方が参加できるんですか?
玉田:「4WDに乗っている人」という条件だけつくったので、基本的にその条件を満たす人ですが、あとは自由です。参加してくれたのは小さなお子さん連れの家族やカップルが多かったですね。
実は、CLiP HIROSHIMAのイベントでも、活動してくださったことがあるんですよね!
玉田:そうなんです、2019年10月にCLiP HIROSHIMAの3周年記念のイベント「Happiness Camp & Garden Market」に呼んでいただきました。屋外の芝生広場にサイトをつくって、野塾が提案するアウトドアをアピールさせてもらったんですが、すごく反響をいただきました。それまでもアウトドアを啓蒙するようなイベントをやりたいねと話してはいたのですが、なかなかきっかけがなくて。そんなときにCLiP HIROSHIMAに声をかけていただいて実現したわけです。
春日:やってみたら僕らも楽しかったし、反響も大きくて。あのイベントをきっかけに、行政や民間企業からのイベント出展のお声かけも加速度的に増えました。僕らの1つの転機になったイベントだったと思います。
今回も取材のためにこんな素敵なサイトを建ててくださって、せっかくなので編集部でアウトドアらしい何かを体験させてもらってもいいでしょうか?
玉田:じゃあ、ポンピングをやってみますか?
ポンピング!?
春日:コンロとかランプとか、ガソリンを燃料にするキャンプ道具ってガソリンに圧をかけて気化させる仕組みになっています。それらはポンピングという圧を加える作業が絶対に必要で、それがキャンプのちょっとした儀式的な作業でもあるので、ぜひやってみてください。
なるほど! では代表して、広島CLiP新聞の副編集長、森がチャレンジさせてもらいます!
「どのくらいの力でやったらいいですか?」とおっかなびっくりの副編集長・森。

副編集長がポンピングに初挑戦!

森:アウトドアにはかなり興味があるけど、準備万端のサイトに食器と箸だけ持って行くタイプなんですよ…。
ということです(笑)。玉田さん、お願いします!
玉田さんのアドバイス通りにコンロに着火。初めてのポンピングの結果はいかに…?
無事着火!「思ったより簡単でした!」と満足気な副編集長です。
森:実はちょっとこれも気になってるんですけど。
これはガスバーナーなので簡単ですよ。やってみますか?
永安:これはガスバーナーなので簡単ですよ。やってみますか?
森:え、いいですか? やらせてください!
永安:ガス調整つまみを時計回しに回すと、シューッとガスが出る音がするので、そしたらこの着火ボタンを押してください。
森:あ、思ったより簡単ですね! これなら自分でもできそう。買おうかなあ(笑)。
永安:ぜひ、ガスバーナーデビューしてください。
森:はい、ぜひ!

アウトドアへの“とっかかり”をつくりたい

無事、副編集長も着火できました。ありがとうございました! 最近はキャンプをテーマにしたテレビ番組やYouTubeが話題になったりして、アウトドアに興味を持つ人が増えていますよね。それについてはどう思いますか?
玉田:いいことだと思いますね。大きな自然災害が続いたり、さらにコロナ禍もあって、外での活動が注目を浴びているときだからこそ、僕らもアウトドアをキーワードに広島を盛り上げたいという想いがあります。
野塾の皆さんに広島のアウトドアシーンを盛り上げてもらえたら、私たちもうれしいです! 今後、野塾で考えている活動などありますか?
玉田:キャンプに興味を持つ人は増えているけど、とっかかりが難しいというか、まだまだ敷居が高いのかなと思っていて。そこをぐっと下げるようなイベントをできたらと考えています。
春日:キャンプというとまず道具を揃えて、次にアウトドア料理にチャレンジして、そこまでできたら次は何したらいいの?ってなる人も多いんですけど、その次がアクティビティだと思うんですよ。そこを提案していきたいですね。
確かにサイトを建てて、料理をつくって食べて、それだけでも楽しいけれど、もう少し広げたいですよね。
春日:そこを埋めるのがアクティビティだと思っています。カヤックや釣り、カブトムシの幼虫を探したり。そういうアウトドアならではの遊び方を提案しつつ、やはり自然が相手なので、カヤックで川下りして水圧でカヤックが折れることもあるし、キャンプ場の川で水難事故が起きることだってある。そういうことの警鐘も鳴らして、安全にアウトドアを楽しむ方法を提案できたらいいなと思いますね。
ぜひ、お願いしたいです!! 最後に野塾が伝えたいアウトドアの魅力と、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
春日:チームの若手たちとは20くらい歳の差がありますが、アウトドアの世界ではそうした歳の差や立場の違いも全く関係なく、何のストレスもなく同等で遊べます。なんなら、相手が子どもでさえある瞬間同じレベルになるというか、子どもの方がすごいなと感じるときさえある。そういうところがアウトドアの最大の魅力かなと思います。
玉田:そうですね、あとメッセージとしては、チーム内が高齢化してきているので(笑)、若いメンバーに入ってもらいたい! 興味のある方はぜひインスタグラムを見てみてください!

底抜けに明るい野塾の皆さんと、笑い声の絶えない取材となりました。使い込まれたギア(道具)に、アウトドアへの並々ならぬ愛情もしっかり感じとった編集部。本気で遊ぶからこそ楽しいというアウトドアの真髄を見せていただき、大いに刺激を受けました。昨今のアウトドアブームが流行で終わってしまわないよう、本当のアウトドアの楽しさを知る野塾の皆さんの今後の活動に期待が膨らんだのでした。 

アウトドアチーム

野塾

リーダーの玉田将之さんを筆頭に、アウトドア好きが集まって立ち上げたチーム。キャンプのほか、カヤックや釣りなど各種アクティビティを豊富に取り入れながら、安全に楽しむアウトドアの魅力を伝えている。