
言わずと知れた広島人のソウルフード、お好み焼き。好きが高じて毎日お好み焼きを食べ歩き、お好み焼き情報をSNSで発信しているのが、「お好み焼き愛好家」として活動する井上龍也さんです。2023年には大人気番組『マツコの知らない世界』にも出演し、その名を全国に広めました。
井上さんが食べるのは、なんと年間500枚以上!「街を歩けば、ソースの香りとお好み焼きのノボリでお店を探してしまいます」と笑顔で話す井上さんに、広島市中区にあるオススメのお好み焼き店をテーマに沿って教えてもらいました。
そのテーマとは、「名物店主がいる店」、「インパクトある見た目のお好み焼きがある店」、「子ども連れや家族にうれしい店」の3つ。ではさっそく、計3店舗をご紹介します!
【名物店主がいる店】広島版ディズニーがここに⁉『鉄板焼×府中焼 あっちゃん』

【名物店主がいる店】というテーマで井上さんが教えてくれたのが、2023年オープンの『鉄板焼×府中焼 あっちゃん』。
「店主・古武家さんがエンターテイナーで、お客様をとにかく楽しませてくれます。来ると元気をもらえるんですよ」と井上さん。いつでも笑顔で迎えてくれる古武家さんの元気な接客に、会話が盛り上がってお客様はみな笑顔に。まるでテーマパークのような明るい雰囲気が魅力で、「自分の心が元気で前向きであれば、それが店の雰囲気にもお好み焼きの味にも出ると思っています」という古武家さんの言葉に納得です。


お好み焼きは府中焼きを提供。「甘すぎないミンチ肉の脂の旨み、とろとろの卵とソースの組み合わせが絶妙。“シン・府中焼き”と呼べるくらい、違いのある一枚です」と井上さんも太鼓判です。


お店に来れば、なんだか元気になれる。店主に会いに、そして府中焼きを味わいに、ぜひ訪れてみてください。
【インパクトある見た目のお好み焼きがある店】赤・黄・青・白。色で味わう一枚『お好み鉄板食堂 曽』

続いて紹介するのは、2023年オープンの『お好み鉄板食堂 曽』。鮮やかな赤い色が目に飛び込んでくる、まさにインパクトあるお好み焼きを提供しています。
この一枚は、豚肉と特注の生細麺を使った「赤焼き」。井上さんは「キムチと韓国唐辛子が上に乗ったピリ辛のお好み焼きです。上に添えられたとびことの相性も良く、噛むたびに旨みが増します」とオススメポイントを教えてくれます。

そして「赤」以外に、「黄色焼き」や「青焼き」、「白焼き」と色を冠した名前のお好み焼もラインアップ。「黄色焼きにはとろろ昆布とあさりが入り、細切りたくあんがトッピングされています。たくあんを使っているお好み焼きは珍しくて、コリコリとした食感も良いですね」。「青焼き」には大葉やネギ、「白焼き」にはとろけるチーズやパルミジャーノチーズが使われています。

店主・曽根さんのアイデアが生きたカラフルなお好み焼きを、臨場感あるカウンター席や落ち着いて過ごせるテーブル席でぜひ堪能を。
【子ども連れや家族にうれしい店】座敷でゆったりお好み焼き時間『広島風お好み焼き 裏島 -URASHIMA-』

最後に、【子ども連れや家族にうれしい店】というテーマで井上さんにオススメしてもらったのは、2022年オープンの『広島風お好み焼き 裏島 -URASHIMA-』。
「広い座敷席があるのはお好み焼き店では貴重だと思うので、ファミリーで訪れるのにピッタリです。テーブル席もゆったりしていますし、実際に3世代で訪れてお好み焼きを食べていらっしゃる方も多いですよ」と井上さんも笑顔。

空間はもちろん、お好み焼きにもこの店ならではの魅力が光ります。「肉玉そばはオーソドックスな味わいながら、キャベツの甘みや、モチモチ感とコシのある生麵の風味が引き立っています」。タレや調味料まで手づくりで仕込む店主・平田さんのこだわりが、シンプルさの中に存分に詰まった一枚です。一品メニューもオーダーして、家族みんなでシェアしながら味わうのもいいですね。

3つのテーマで教えてもらった井上さんのオススメ店は、三店三様の魅力が際立つお店ばかり。「馴染みのあるお好み焼きですが、お店の工夫や各店舗の違いは意外とまだ知られていないので、皆さんにもっと知ってもらえるようにこれからも活動したいと思います」と井上さん。個性あふれるお好み焼き店で、新しい魅力、新しい味わいに出合ってみませんか。