11月3日は「文具の日」。この秋はお散歩ついでに、こだわりの文具屋さんを訪れてみませんか。今回は文具大好きで元文具店スタッフだった編集部員おすすめの、広島市中区白島にある2店舗をご紹介します。文具とネコ雑貨も並ぶ「Minette」と、お手紙に関する商品が多く揃う「お手紙雑貨 つばめゆうびん」です。
文具とネコ雑貨も並ぶ「Minette(ミネット)」
1店舗目は白島中町にある「Minette(ミネット)」。ネコ好きで雑貨メーカー出身の店主・下内さんが厳選した、文具や雑貨・お洋服が並んでいます。
商品選びの軸は、日々の暮らしがちょっとだけうれしくて幸せな気分になれる「少しだけ特別なモノ」。2008年の開店から2度の移転を経て、白島中町では2016年より営業しています。
商品棚をながめていると、まるで下内さんの頭の中をのぞいているような気持ちになります。
下内:そうですね。旅先で出会った方に「あなたはあなたのままでいいんだよ」と言われたことがきっかけで、自分らしい生き方を考えるようになりお店をスタートしました。とにかく自分が好きなモノを集めてセレクトしています。大人になった今だからこそ分かる良さという視点も大切にしています。
少しレトロな文具やユニークなデザインの商品も多く、まるで宝探しをするみたいに新しい文具との出会いが楽しめます。中でも下内さんは大のネコ好き。ここでしか買えないネコグッズも必見です。
いつかは広島県内で生産できるオリジナルの文具を作ってみたいと話す下内さん。広島CLiP新聞読者へのメッセージをいただきました。
下内:商品セレクトだったりお店の雰囲気だったりをわたくしの視点と近い方にぜひ楽しんでいただけたらと思います。また同じ商品でも、陳列や取り上げ方法によって見え方が変わってくると思うので、そういった目線でも個人店ならではの良さを感じてもらえたらうれしいです。
お手紙に関する商品が多く揃う「お手紙雑貨 つばめゆうびん」
2店舗目は東白島町にある「お手紙雑貨 つばめゆうびん」。個人作家さんの商品を中心に、店主の永田さんがセレクトしたレターセット・ポストカードなどお手紙にまつわる商品が並んでいます。
つばめゆうびんは2014年から、ここ東白島町の電車通り沿いにある建物の1階で営業しています。コルク風の壁と、窓から見える電車風景が心地よく、店内はほっこりした雰囲気です。
お手紙雑貨の専門店といいますと珍しいような気がします。商品選びはどのようにされているのですか。
永田:お店を始めるにあたって、元々好きだったお手紙に絞ってやってみようと思ったんです。商品は気になった方の作品を見て自分からご連絡をしたり、反対に作家さんからお声がけをいただいたりして揃えました。
店内にはお手紙にまつわるコンテンツもたくさん。古い切手や各地の風景印、お手紙に関係する書籍なども置いてあり、見ているだけでも楽しく、つい長居してしまいます。
店内を見ていると誰かに手紙を書きたくなってきますね。送る方に合わせて便せんを選ぶのもいいですね。
永田:そうですね。送る方の顔を思い浮かべながら、お買い物をゆっくり楽しんでいただけるとうれしいです。また12月2~3日には、毎年開催している、消しゴムはんこ作家さんの年賀状作りワークショップを行います。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。(※ワークショップは要予約。詳細は
こちら)。
日常で何気なく選んで使う文具ですが、今年の文具の日はこだわり店主の文具店で探してみてはいかがですか。デジタルツールがあふれる現代で大人になった今だからこそ、アナログな文具を使うことで仕事や日常がちょっと豊かな時間になると思います。
この秋は、ぜひ文具屋さんに足を運んで素敵な文具との出合いを楽しんでくださいね。