1972年より、宮島の表参道でお土産屋さんを営み、団体客向けにツアーガイドも行っている「観光センター鳥居屋」。4代目社長の佐々木さんに、秋の宮島を楽しむポイントについてお伺いいたしました。
魅力いっぱいの宮島。さて、どこに行く!?
秋は観光シーズンで、とてもにぎわう宮島ですが、佐々木社長のおすすめスポットはどこでしょうか。
佐々木:たくさんあって絞るのは難しいのですが、まずは宮島のシンボルでもある「大鳥居」を見ていただきたいですね。
佐々木:2019年6月からの大規模な修復工事もいよいよクライマックスとなり、現在では足場もほとんど撤去されました。鮮やかな朱色がとてもきれいですよ。
宮島を訪れると修復工事の経過も楽しむことができますね。
佐々木:また宮島の浦には嚴島神社以外に9つの神社があるんです。そのうち、7つの神社を巡り参拝する観光ツアー「七浦巡り」もおすすめですよ。宮島観光協会が年に4回ほど開催していて、海上からしか参拝できない神社も多いので、普段見えない場所に行くことができます。
神々が宿る島と言われているので、それは魅力的ですね。
※宮島観光協会はコチラ
佐々木:また、紅葉スポットだと、宮島水族館の奥にある「おおもと神社」から「紅葉谷公園」までのルートが、すごくきれいなのでおすすめですよ。
鳥居屋さんから行くと、嚴島神社を通り過ぎて、水族館の奥にある「おおもと神社」から「紅葉谷公園」までのルートですね。
佐々木:紅葉を楽しまれた後は、ぜひ当店のお食事処「とりい」へお越しください。名物の焼き牡蠣やあなごを使った定食など豊富なメニューを取りそろえております。
平安時代の歴史を学ぶ
嚴島神社は、今から約900年前に平清盛が建てたことで知られていますが、宮島は歴史の勉強にもなりますね。
佐々木:建物ひとつひとつに歴史があるので、遊びに来る前に勉強するとより楽しむことができますよ。そこに目を向けるだけで理解度が違いますし、同じ景色でも違って見えます。
平安時代後期に建てられた、嚴島神社は独特な社殿ですよね。
佐々木:小学校の社会の授業では、「これが寝殿造り」「これが正倉院と同じ造りの校倉造り」だと目の前で先生が教えてくれました。
佐々木:歴史を身近に感じることが出来るので、ぜひ学びを深めていただけたらと思います。
※2022年10月20日現在、廻廊等の修復工事を一部行っておりますが参拝に支障はありません。
宮島みやげに大人気の「もみクロ」
鳥居屋さんでは、お土産を選びながらお店の方とお話したり、もみじクロワッサンの製造工程を見るのも楽しそうですね。
佐々木:2015年に考案した「もみじクロワッサン」は、出来たてをショーケースに入れて温かい状態でご提供しております。おかげさまで、観光客の方にとても好評いただいています。
佐々木社長が描かれている目標や、これからの未来予想図を教えてください。
佐々木:宮島は「船」という普段の生活ではなじみのない乗り物で来る場所なので、非日常感が味わえる島にならないかなってつくづく思っています。イメージは「東京ディズニーランド」で、みんながまた来たいと思ってくれる島にしていきたいです。
確かに、船に乗ると小旅行のような気分でワクワクしますね。
佐々木:店先だけでも平安京にするなど、宮島全体で統一感を持てたらいいですね。また近い将来、観光地もメタバースの世界にできるのではないかと思っているんです。
メタバースとは、インターネット上に存在する「3次元仮想空間」のことですよね。遠方の方でも、気軽にショッピングやお出かけ気分が楽しめそうです。
佐々木:「バーチャル渋谷」のように、「バーチャル宮島」が体験できたらおもしろいと思いませんか。世界中の方に、宮島を好きになってもらえるようなお店作りをしていきたいです。
宮島の玄関口「宮島口」も、整備が整い大変便利になりました。忙しい日々から解放されて宮島に癒されに行きませんか?そこには、昔から変わらない壮大な自然と歴史、人々の温かさがあります。そして新しいお店も続々とオープンし、宮島を楽しむには一日では足りないほど。大切な方と一緒に秋の宮島を堪能してみてください。