2024年3月にオープンした『The Farm』(ザ ファーム)は、広島市安佐南区上安にあるせいろ蒸し料理の専門店です。広島県産の旬の野菜をふんだんに使用したせいろ蒸しランチが人気を集めています。店長の濱本翔太さんに、野菜のこだわりやランチメニューについて伺いました。
栄養満点!地域で採れた旬の野菜を使用
特に冬になると食べたくなるせいろ蒸しは、ほかの調理法よりも食材の栄養素を逃さず調理することができ、さらに肉の余分な脂も落とすので、健康に気を遣っている方や塩分を避けたい方も安心して食べることができます。特に野菜は素材の味を楽しめるよう味付けがされていないので、濃い味付けやみりんを使った料理が食べられない妊婦の方が多く来店されています。
野菜の甘みを引き出すせいろ蒸しランチ
せいろ蒸しランチでは、野菜のせいろ蒸しと副菜で一日に必要な野菜摂取量350gをとることができます。一番人気のランチメニューは「国産豚と彩野菜のせいろ蒸し」です。
せいろには約8~10種類の彩り豊かな野菜が敷き詰められており、その季節の旬の野菜を味わうことができます。みそ汁にも具材がたっぷりと入っています。
ランチに添えられるタレは4種類。田舎みそを使用した醤油麹みそや豆板醤で少しピリ辛にしたごまダレ、フランス産のゲランドの塩、国産完熟ゆず果汁入りのポン酢でいろいろな味わい方を楽しめるのも魅力です。自家製タレは野菜本来の甘みを引き出せるよう試行錯誤を重ねたそうです。
サラダのニンジンドレッシングも手作り。甘みの強いこだわりのニンジンと玉ねぎ、味付けには蜂蜜を使用しており、和風ながらもほのかな甘みを感じるドレッシングが生野菜のおいしさをより引き立てます。
また2024年9月から、オープン半年を記念して新たに魚とシューマイのせいろ蒸しランチが登場しました。魚の塩麹漬けは季節によって使用する魚を変えており、手包みシューマイは肉の食感をしっかり残した一品です。
小さなお子様向けに、野菜を柔らかくなるまで蒸した「あかちゃんせいろ」もあります。実際に2児の父である濱本さんご自身の経験から誕生したメニューです。ほかにもお子様用の椅子や具材を切るはさみ、絵本などが用意されているので、小さいお子様連れでもおしゃれなランチタイムを満喫できます。
人とのつながりで作り上げ、長く愛されるお店に
オーストラリアに10年滞在し、現地の飲食店でさまざまな料理を学んだ濱本さん。オーストラリアの接客のフレンドリーな雰囲気をこのお店でもつくりたいという思いで、料理を出す際には食材や自家製のタレについて丁寧に説明しています。
シェフの口からこだわりを聞くことで、料理もさらにおいしく感じました。濱本さんは、農家さんやお客様などお店に関わる人々とのつながりを通じて『The Farm』を作り上げていきたいと話します。
最後に、濱本さんに将来の展望を伺いました。
「新鮮な野菜をよりおいしく食べてもらいたい」そんな思いで野菜のせいろ蒸しランチを提供する『The Farm』には、小さなお子様連れの方からご高齢の方まで世代を問わず訪れています。心も体も満たす栄養満点のせいろ蒸し料理なら、冬の寒さも吹き飛ばせるはず!ぜひ足を運んでみてください。