たわわに実るピオーネのぶどう狩りと、多彩な品種を直売する菊田農園。豊かな自然に囲まれた東広島市の静かな山あいにあります。昨年、ぶどうを使ったドリンクやピザなどを販売するカフェもオープンしました。
広島市内から向かう場合、2023年3月に開通した東広島バイパスを走行するとスムーズ。東広島市に入ったら国道375号線を北上し、道の駅湖畔の里が見えたら東の方角へ向かいます。
車の窓を少し開けて風の涼しさを感じ、紅葉に染まり始めた景色に囲まれ秋の味覚を求めてドライブ。この季節限定の楽しみですね。
濃厚な味わいのぶどうが育つ根域制限栽培
菊田農園は約7000㎡の敷地でぶどうを栽培しています。年間約2万5000房が実り、ぶどう狩りや直売、近隣の道の駅などで販売。今年のぶどう狩り(完全予約制)は10月5日まで、直売は10月末ごろまでの予定です。
育てるぶどうの品種は約20種類。シャインマスカット、ニューピオーネ、藤稔、ブラックビート、安芸クイーン、コトピー、マイハートなど、スーパーなどであまり目にすることのない品種が登場するのは直売所ならでは。特徴について、菊田浩美社長に聞きました。
農園の足元に目をやると、確かに木の根本にコンテナが作られています。肥料や水の管理が簡単な一方、草刈機が使えないため次々に生えてくる草を人の手で取っているそうです。
ぶどう狩りで損しない!?ぶどうの選び方
菊田農園のピオーネのぶどう狩りは、10時から15時までで一時間ずつの入れ替え制。時間制限があるとなれば「できるだけ効率よく良いぶどうを取りたい」と思ってしまうもの。
取ったばかりのみずみずしいぶどうをその場で味わえるのが醍醐味。口の中に広がる甘い香りに酔いしれていると、時間はあっという間に過ぎます。食べられなかったぶどうは重さに応じて料金を支払い、持ち帰ることができます。
さまざまなメニューでぶどうを味わうカフェ
ぶどう狩りを堪能したあとは「ぜひカフェで休憩を」と勧める菊田社長。
異業種からの転職。菊田社長を笑顔にした自然
実は、菊田社長は二年前までアパレル業界に勤め、全国を飛び回っていました。コロナ禍を迎え、ふと立ち止まったとき自分が疲れ果てていることに気がついたそう。
菊田さんの心を癒した風景を誰もが見渡せるよう、カフェは建っています。ぶどうの味や香り、色づく紅葉、虫の鳴き声。秋を五感で感じられる菊田農園で、穏やかなひとときを過ごしてくださいね。