「福山ブランド」に認定され、福山市の小学校で給食にも採用されている「ビンゴソース」をご存じでしょうか。備後地区では家庭の調味料としても人気のあるこのソース、実はお弁当屋さんで受け継がれた秘伝のたれを商品化したものです。その味わいや魅力、商品化の思いをお聞きしました。(※記事の最後にプレゼント情報があります!🎍)
ビンゴソースを製造、販売している有限会社たかのの前身は、昭和34年に創業し、造船の町・福山市沼隈町で人々の食を支えた食堂「食事処たかの」。3代目・髙野さんの祖母・江美子さんが食堂時代にさばの竜田揚げを漬け込んでいた特製ソースを再現し、家庭でも味わえる商品として誕生したのがビンゴソースです。
家族団らんを支えるラインナップ
ビンゴソースは、果物と野菜の旨味にスパイスが効いたウスターソースで、子どもから大人までおいしく食べられる甘口の万能ソースです。コロッケやフライにかけるのはもちろん、炒め物の味付けやカレーにコクを加えるときなど幅広い使い方ができます。
定番の他にも、ハバネロと黒コショウの辛みと旨味が癖になる「旨辛」、上品な味わいの「特選」があります。
髙野:3世代で囲む大切な食卓にビンゴソースを!と考えているうちにいつの間にかこんなに種類が増えていて(笑)。甘口オリジナルビンゴソース・辛口のビンゴソース旨辛・マイルドなビンゴソース特選と、自然と3世代で楽しめるラインナップになっていました。大人と子どもの味覚に合わせて食事を作り分ける必要がなく、家族それぞれの好みに合わせた味付けでみんなが食事を楽しむことができます。
子どもの食べず嫌いがなくなる「食育」ソース
ビンゴソースは平成25年頃から福山市の給食にも採用されています。
給食調理員の方がたまたまスーパーで見つけたビンゴソースを給食に取り入れたところ、子どもたちに好評だったことが始まりだといいます。
髙野:ビンゴソースを使うと子どもたちが給食を残す量が減ったととても喜ばれました。子どもがご飯を残さず、魚や野菜など苦手なものもおいしく食べられるソースを目指しているので、子どもたちの食育に貢献できているのは嬉しいですね。
髙野さんは福山市内の学校に赴いて食育の授業を行ったり、料理教室なども定期的に開催したりしています。
髙野:実際に子ども向けの料理教室では、ピーマンが食べられなかった子どもがビンゴソースを使って作ると苦手を克服できたという声もありました。野菜だけでなく魚料理とも相性がいいソースなので、魚が苦手な方にもぜひ使ってみてほしいです。
「人」で選ばれるソースでありたい
代々引き継いできたソースを備後福山のお土産としても拡大し、地元を盛り上げたい。髙野さんが大切にするのはいつも”人の役に立つこと”でした。
髙野:ソースを通して人のために何ができるかが大事だと思っています。ビンゴソースを発売したことで、弁当屋だけでは得られなかった出合いや機会をいただくことができました。これからも、いい意味でソースを手段として地元の人々に貢献できる活動を行っていきたいです。そして、髙野のビンゴソースだから買いたい!と思ってもらえるように頑張りたいですね。
そんな髙野さんが今後挑戦してみたいことはありますか?
髙野:いつかは祖母の食堂を復活させたいと思っています。祖母の時代、今の「仕出し・弁当たかの」がある福山市沼隈町は昼も夜もにぎわう町でした。少しずつ人口が減っているこの町でもう一度食堂を復活させて、ここをもっとにぎわう場所にしたいです。
おいしいだけじゃない、笑顔あふれる食卓作りから苦手な食べ物の克服まで考えられたビンゴソースには、ソースを通して地元の食に貢献したいという髙野さんの思いが詰まっています。家族みんなの食事をもっと楽しくするビンゴソースをぜひご家庭で試してみてくださいね。