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紅茶喫茶メイソンラパン|紅茶がくれる、小さな贅沢を日常に

静かな住宅街の一角に、ふわりと紅茶の香りが漂う場所があります。広島市南区向洋新町に、2025年1月にオープンした『紅茶喫茶メイソンラパン』。このお店には、紅茶好きはもちろん、日常に少しの贅沢を求める方々がそっと足を運んでいます。本格紅茶専門店で学んだ知識と、暮らしに寄り添う親しみやすさを大切にしているという店主・倉本萌々(もも)さんに、お話を伺いました。

心を動かした一杯の紅茶との出合い

紅茶に興味を持たれたきっかけを教えてください。
倉本:中学生の頃、母に連れられたカフェで飲んだ一杯の紅茶に感動したことがきっかけでした。飲み物でこんなに感動するんだと衝撃を受けて、それから紅茶が特別な存在になったんです。
そこからお店を持つまで、どのような道のりだったのでしょうか。
倉本:紅茶専門店で4年間働きました。イギリス本店直伝の品質管理や紅茶の歴史を学びながら、本当にたくさんのことを吸収しました。それでも、すぐにお店を持とうとは思っていなくて。イベント出店などを重ねながら、少しずつ「自分のお店を持ちたい」という気持ちが強くなっていった感じです。
紅茶への思いを語るたびに、キラキラと目が輝く倉本さん。その表情から、紅茶への揺るぎない情熱が伝わってきます。
店内には、倉本さんが少しずつ集めたアンティークの家具やカップが並びます。

丁寧に引き出す、紅茶それぞれの個性

倉本:紅茶はほんの少しの工夫で、味わいが驚くほど変わるんです。お客様には、紅茶が持つ本来の香りとうまみを一番良い状態で楽しんでいただきたいと思っています。

紅茶を淹れる際には、温度や蒸らし時間を細やかに調整しているそう。紅茶を愛する気持ちから磨かれてきた工夫の積み重ねが、『メイソンラパン』独自のおいしい紅茶を形づくっています。本格的なシングルティーはもちろん、フレーバーティーやティーソーダなど、ここでしか味わえないオリジナルメニューも揃っています。

紅茶は銘柄ごとに個性が豊か。人気のシングルティー「キーマン」は、スモーキーで落ち着いた香りが特徴で、優雅な余韻の残る一杯。
紅茶に合わせて洗双糖(せんそうとう)を使ったティーソーダは、フルーティで爽快感があり、暑い季節にもぴったり。

紅茶に合うスイーツへのこだわり

紅茶に合うスイーツも倉本さんのこだわりです。イギリス式のレシピで作るスコーンは、ほろほろとほどけるような口あたり。たっぷりのクロテッドクリームを添えていただくスタイルで、本場さながらの贅沢なティータイムを演出しています。

本場イギリス式、倉本さんの手作りスコーン。控えめな甘さが、紅茶の豊かな香りを引き立てます。クロテッドクリームとジャムを付けて、ゆっくり味わって。
倉本:紅茶に合わせた特別なシフォンケーキもご用意しています。イベントで出会った『COCO Chiffon(ココシフォン)』さんのシフォンケーキが、あまりにも紅茶にぴったりで感動してしまって。ぜひお願いしたいとお声がけして、いまは店内で焼いてもらっているんです。

『紅茶喫茶』の目指す未来

『メイソンラパン』は、心をほどき、日常に小さな彩りを添える場所を目指しています。店内では、ゆっくりと紅茶を楽しめるアフタヌーンティーセットや、数量限定のランチプレートもご用意。どちらも紅茶に合うよう丁寧に作られており、リラックスした雰囲気の中で、紅茶も食事も味わえるのが魅力です。

倉本:紅茶専門店よりもっと気軽に立ち寄れる場所にしたいと思って、名前の前に“紅茶喫茶”と付けました。紅茶が好きな方はもちろん、「紅茶専門店は敷居が高い」と感じている方にも、気軽に立ち寄ってもらえたらうれしいです。
気まぐれランチは紅茶を使ったメニューも!食後の紅茶はその日のメニュー毎に店主がおすすめを選びます。
今後チャレンジしてみたいことはありますか?
倉本:紅茶の淹れ方を学べるサロンを開きたいと思っています。特別な道具がなくても、ちょっとしたコツでご自宅でもおいしい紅茶を楽しめるんです。そんな、日常の中で特別な一杯を味わえるような提案をしていきたいですね。

向洋新町の住宅街に、静かに漂う紅茶の香り。『メイソンラパン』には、紅茶を片手にほっと力を抜ける時間があります。気負わず過ごせる空間で出合う特別な一杯が、日常に小さな彩りを添えてくれるかもしれません。

紅茶喫茶メイソンラパン

広島市南区向洋新町3丁目28-16

OPEN.11:30~17:30(ラストオーダー)

定休.不定休 ※詳しくは公式SNSにてご確認ください。

アクセス
広島市中心部より車で約15分