中国自動車道高田ICから車で約5分走ると、静かな田園風景の中に古民家を改装したカフェ『okadasasa(オカダササ)』が現れます。地元高宮産熟成鶏の石焼きグリルやパスタを中心としたランチメニューや自家製スイーツ、そして丁寧に焙煎されたオリジナルブレンドコーヒーが人気を集めています。今回は、店長である佐々田さんにお店の魅力についてお聞きしました。
里山を一望できる古民家カフェ
安芸高田市高宮町にあるokadasasaは、築90年の風情ある古民家を改装したカフェ。明るく広々とした店内は、土間や小上がりを活かし、温もりとおしゃれさを兼ね備えた空間です。大きなガラス張りの窓からは里山の美しい風景が一望できます。
オーナーシェフである佐々田さんは東京や広島の飲食店で経験を積み、Uターンで安芸高田市に帰郷。okadasasaをオープンする前は、近隣の「TSタカタサーキット」に勤めていたそうです。
佐々田:以前勤めていた「TSタカタサーキット」は県外からも多くの方が訪れる人気のスポットでしたが、周辺に飲食店が少ない状況でした。働く中で改めて飲食業が好きだと再認識したこともあり、「飲食店が少ないなら自分でお店を開こう!」という思いが強まり、okadasasaを2023年にオープンしました。
お店を取り囲む景色も古民家も、とても魅力的ですね。
佐々田:お店をするにあたり空き家を探していたところ、築90年のこちらの古民家を紹介していただきました。店名である「オカダササ」は、民家の持ち主である「オカダ」さんと、オーナーシェフである私「ササダ」の名前が由来となっています。
地元食材を使ったこだわりメニュー
お店で提供されるランチやディナーに使用されているお米や野菜は、安芸高田市産のものを中心に厳選しています。地元の農家さんたちから仕入れる新鮮な食材を活かし、季節ごとの旬の味を楽しんでいただけるようにと、メニューも少しずつ変化させているそうです。
佐々田:一番人気は、お店の看板メニューでもある「石焼鶏のランチ」です。地元高宮産の熟成鶏を香草と香味野菜で一晩香りづけし、高宮町羽佐竹原山の石でじっくり丁寧に焼き上げています。
佐々田:パスタランチも人気で、オイルベースやトマトベース・クリームベースのものなど、常時5種類前後のパスタメニューを提供しています。
どれもおいしそうです。コーヒーにもこだわっているそうですね。
佐々田:はい。府中町にある「深川珈琲」さんで、石焼鶏と同じ石で焙煎したコーヒー豆を使ったオリジナルブレンドを作っていただいています。自家製スイーツによく合う、濃厚で深い味わいが特徴です。
生まれ育った土地をより活気ある場所に
okadasasaでは地域を活性化したいという思いから、安芸高田市産の食材を使った商品や地元で作られた焼き菓子などを店頭で取り扱っています。
お店を通して安芸高田市への思いが伝わります。今後の展望を教えてください。
佐々田:オープンからおよそ一年半、実際にお店をやってみてランチやカフェタイムには思ったより多くのお客様に来ていただき、とても嬉しい状況です。今後はランチだけでなく、ディナータイムにも気軽に飲みに出る流れができれば、街全体の活気に繋がるのではと期待しています。このお店がその流れを作るきっかけの一端になれば嬉しいです。
豊かな自然に囲まれたokadasasaでは、地元の新鮮な食材をふんだんに使用したこだわりのメニューを楽しむことができます。「TSタカタサーキット」を訪れた際やドライブの目的地として、ぜひ足を運んでみてください。