廿日市市にある『佐伯国際アーチェリーランド』。アーチェリースポットとして人気のこちらでは、キャンプやバーベキューも楽しめます。この春新しく誕生したキャンプエリアについて、オーナーの戸野真治さんに話を聞きました。
自然に触れる機会を提供
『佐伯国際アーチェリーランド』は開園してどれくらいですか?
戸野:父が山を開いて始めたアーチェリー場で、2022年8月で50周年を迎えます。私自身は30年くらい携わっています。
戸野:平地のグラウンドで的を狙うターゲットアーチェリーのほか、山の中に設置した的を射って歩いてまわるフィールドアーチェリーがあって、これは中四国地方で唯一ここだけなんですよ。
戸野:園内ではバーベキューやキャンプもできます。山の中にある施設なので、自然に触れる機会を提供できるようさまざまな取り組みをしています。
アーチェリー場すぐ横の林では、小川が流れていたり木漏れ日を感じることができたり、まさに自然の中にある施設なんだと感じます。
戸野:整備はしても、なるべく自然に近いものであるようにしています。「100年後に理想の形になるように、少しずつやっていくことが大切」と昔から父に言われていて、私自身もその思いで日々取り組んでいます。
自然は、誰もが楽しめる学びの場
戸野:キャンプが楽しめるエリアを2022年春新たに整えました。ここでは、本来の自然の中でキャンプを楽しんでもらいたいと考えているんですよ。
本来の自然の中というと、具体的にどんなことでしょうか?
戸野:例えば、電灯がない環境です。夜は真っ暗ですが、夜空の星が見えるし焚き火の灯りを楽しむこともできます。不自由さを感じるキャンプ場、というイメージですね。その不自由さがあるから、自然の中でどう行動すればいいのかという生きる知恵も身につくんですよ。
そういった環境の中で行うキャンプは、本当に奥深いですね。
戸野:自然相手なので、ときには危険も伴います。だからキャンプの前には焚き火の仕方をレクチャーしたり、危険予測などの安全教育も実施します。自然と親しみながらみんなが安全にキャンプを楽しめるよう、会員制でやっていこうと思っているんですよ。
自然のことをしっかりと理解しながら楽しむ、という感じでしょうか。
戸野:そうですね。ここでは子どもも大人も国籍とかも関係なく、自然を感じて学べる場所にしたいです。自然の中で語学の学びや平和活動を行うのも良いと思うし、ワクワクできることをしていきたいと思っています。
語学の学びとかも自然の中でできると、もっと楽しくなりそうです。
戸野:家族でキャンプを楽しむのもいいし、子どもが課外活動を通して自然を学ぶ場にもなるし、大人であれば企業のチームビルディングを考える場として山の中で過ごすのもおすすめです。
そう考えると、まだまだ山でできることがありそうですね。
戸野:スポーツと自然とアクティビティを融合させて、いろんなことができる施設にしていくことが今後の夢です。誰もが楽しく、学べる場をつくっていきたいですね。
誰もに開かれた場所だからこそ、その自然についてしっかりと学び、理解して、正しく楽しむのは大切なこと。ぜひ実際に新しいキャンプエリアで体感してみてください。