2020年6月、広島市西区にオープンしたマカロン専門店「BLACKSWAN(ブラックスワン)」。「大好きな韓国のスイーツで広島の人を元気にしたい」という強い思いを抱いてお店を営まれる平川広代さんは、素材一つ一つにこだわりを持って日々可愛らしいマカロンを生み出しています。
インスタ映えするマカロン誕生のきっかけ
なぜマカロン専門店を広島にオープンしようと思ったのですか?
平川:実は私自身が韓国のスイーツが大好きで。製菓の修業にフランスに行くのではなく、韓国に行く人が増えてきたので、私も気になって調べていたら、いつの間にか韓国の魅力にはまってしまいました。その時から「マカロンのお店を広島にオープンしたい!」と思い始めたんです。
韓国料理のイメージは強くてもスイーツのイメージはあまりなかったです。
平川:そうですよね。実際に視察に行ってみると、露店のおばちゃんが作る料理は何もかもクオリティが高くて、スイーツも材料からこだわったもの、見た目からも惹かれるものばかりでした。そこで韓国の技術を学んで、料理で人を元気にしたいと強く思ったんです。
コロナ禍のオープンは大変だったのではないでしょうか?
平川:むしろコロナ禍だからこそ決意できました。西日本豪雨災害やコロナ禍で元気を失った人たちを見て、人は災害に弱いなと実感したんです。そこで料理で人を元気にしたいという思いが強くなり、広島では見たことないスイーツを打ち出そうと決心しました。
私も初めて見た時は驚きました。いわゆるインスタ映えもしますよね。
平川:そうですね。見るだけで元気になれるスイーツを目指していたら、おのずとインスタ映えになっていました(笑)。今では若い人だけでなく幅広い年代の方がお越しくださっています。ホワイトデーには、男性から女性へのプレゼントとしても人気があり、マカロンで誰かを笑顔にできていると実感できてうれしいです。
平川さんイチオシのマカロン
本当にどのマカロンもかわいいのですが、一番人気の商品はなんでしょうか?
平川:シェル(貝殻)の形をしたマカロンの中にフィナンシェが入っている商品が一番人気です。見た目もかわいくて、お菓子の中にさらにお菓子が入っているという面白さもあり、プレゼントや手土産としても人気です。
平川:そうですね。女性のハートをグッとつかむためにプレゼントとして購入してくださる方も多いです(笑)。
平川:広島県産のイチゴが丸ごと入ったマカロンです!
平川:本来はそうなんですが、北広島町では夏でも作られていて。水がきれいなところで、農家さんが一粒一粒愛情を込めて作ったイチゴは本当においしいですよ!
そういった農家さんとのつながりも大事にされているんですね。
平川:マカロンは全て材料にこだわりを持って作っているので、中に挟むフルーツは作っている産地まで赴き、農家さんと直接お話をさせていただいて信頼関係を築き、仕入れを行なっています。
料理でみんなを元気に
2021年10月にはエディオン蔦屋家電エキシティ広島にて「オソワヨ」をオープンされましたが、平川さんがこれから目指すものはありますか?
平川:フランチャイズ化が目標で、まずは、関東、そして韓国を目指しています。
平川:そうですね。ものづくりを続けていき、ビジュアルに強いこだわりを持っている韓国で認められるようなお店に成長させたいと思っています。
そういった強い思いの原動力はどこから来ているのでしょうか?
平川:社会の面白いものは自分が作っていくんだという思いを幼い頃から持っているからでしょうか。ものづくりのまち府中市に生まれ、何でも作れる大人たちが周りにいたので、欲しいものは自分で作るのが当たり前になっていたんです。それに食べることは幸せにつながります。食べて健康になる文化を広めたいというのが根底にありますね。
平川:食べることが好きで料理の道に進んだ女性でも挫折してしまうことがあります。「お菓子が好き」「料理が好き」という想いを伸ばしていき、女性でも楽しく頑張れる業界にしていけるよう、これからも料理業界に風を吹かせていきます!
最近ちょっと元気ないなと思う人にぜひプレゼントしてほしいのが「BLACKSWAN」のマカロンです。見た目のかわいさ、ひとくち頬張ると口中に広がる優しいおいしさ、そして何より「食べてくれた人が元気になりますように」との作り手の思いが込められたマカロンはきっとあなたにも笑顔をくれるはず。